妊娠中の妊婦さんの悩み大集合

妊娠中に時期別でできる安全なダイエットと避けたい危険なダイエット

妊娠中の体の状態や時期に合わせた無理のないダイエットを行って健康的な出産をしたいものです。

妊娠中の妊婦さんは基本的に、体重が増えていく傾向にあります。
これは当然の事で赤ちゃんの成長に従って地球も大きくなっていきますし、妊婦さん自身の体の中の血液量も増えていきます。

基本的に増加傾向にある妊婦さんの体重…とは言っても、赤ちゃんの成長以上に増えていく体重というのはあまり良いものではありません。
そこで、妊娠中の月齢や時期に合わせた無理のないダイエットが必要になってくるんですね。

今回は、妊娠中の初期、中期、後期に合わせた無理のないダイエットを詳しく見ていきたいと思います。

妊娠初期のダイエット

妊娠初期は0週目から15週目までの間で、15週を迎える頃にはだいたいの方のつわりが治まり始めています。

この妊娠初期のダイエットは、基本的に食事の管理だけで行うべきなんです。

なぜ運動をしない方が良いのかというと、この時期はホルモンバランスの変化のきっかけになる胎盤を作るための特別なホルモンが分泌される時期で、体が激しく上下に動いたり揺さぶられたりするような運動をするのは、赤ちゃんのベッドがわりになる胎盤の形成を邪魔してしまう可能性があるからなんです。

では具体的にどんな食事制限のダイエットが良いのかというと、この時期はあまり赤ちゃんのための栄養を気にする必要はないんです。
意外に思えるかもしれませんが、この時期の赤ちゃんの体にとって必要な栄養素は葉酸以外にあまり必要がないんです。
ましてカロリーに関してはまだ赤ちゃんが成長する前の胎芽(大河)や胎嚢(大の)という状態にあり、ママの体の中にもともとある栄養素だけで充分に成長していく事ができるんですよ。

なのでこの時期は、バランスの良い栄養補給ができる葉酸サプリを使った栄養補給をしながら、元々太り気味だった方についてはその脂肪を断食でコントロールする事も出来ます。

ただし、胎盤が形成される大切な時期だからと言って、全く体を動かさないというのもあまり良い事ではありません。
この時期の妊婦さんはつわりを経験されている方も多く、まだお腹が目立ってきていないのに、体の方は確実に変化を感じていく事でストレスを感じる方が多いといえます。

もしこのような状態に当てはまる方の場合は、天気の良い日には散歩をしたり、ヨガやストレッチを行ったり、体の動きが激しくない適度な運動を行う事で、気分転換にもなります。
この時期に運動を行う事自体は、悪い事ではありません。
ただし激しくない運動を行うようにしましょう。

妊娠中期のダイエット方法

妊娠中期は、16週目から27週目まで、月齢で言うと妊娠5ヶ月~7ヶ月目までを指します。
この時期は比較的、体調も安定していてつわりも治まっている事から、気分的にも体調に対してはあまりストレスを感じにくい時期と言えるかと思います。
ただし、つわりが治まった後にやってくるのが急激な食欲の増加で、この時期に食べ過ぎてしまうと、あっという間に太ってしまうという事が起こります。

妊娠中期になると、妊婦健診も4週間に1回から2週間に1回と頻度が増えてきます。
そうなると体重管理はもちろん、血圧や血糖値、浮腫の有無など妊娠中に気をつけなければならない母子手帳の記載項目についての意識も高まってくるころではないかと思います。

通常ならば、この時期に断食をするような無理なダイエットはあまり良くないのですが、妊婦さんの中には無理なダイエットをしようとする方もおられます。

それはなぜかというと…
この時期になってくるとお腹が目立ち始める事もあり、パートナーの旦那さんの中には女性の妊娠に対して無関心な方もいて、妊婦さんに対しての気遣いもうまく出来ません。
そのせいか、太ってしまった事に対しての不快感を口にしたりする事もあるため、こういった事に対しての悩み相談がYahoo!知恵袋にも多数寄せられています。

もしこのようなケースに当てはまる場合は、妊娠中の女性は太るのは当然である事は話しておく必要があるかもしれません。
というのも、安定期よりもむしろ後期のほうがもっとお腹も大きくなって、スタイルやプロポーションという意味では明らかに丸みが出て妊婦さんらしくなるからです。

妊娠中期の運動ダイエット

この時期は体調が安定し始める時期でもあり、子宮の中でも胎盤が安定してきます。
そのため妊娠中期は比較的、運動もしやすいので、ウォーキングを積極的に取り入れる妊婦さんがたくさんいます。

ただし妊娠中期に入った段階での、まだそれほどお腹が大きくなっていないタイミングで「激しい無理な運動」をしてしまう方もおられます。
これは基本的にあまり良い事とは言えません。
なぜならば、衝突や転倒の危険性があったり、体が上下に激しく揺さぶられてしまう事で、胎盤剥離を起こしたりする場合もあるからです。

特にまだまだこれから体重が増えていくという時期ですので、ウォーキングで体力をつけるための筋力強化を行う事やマタニティーヨガを行う事で、股関節や体全体の柔軟性を確保するという事も大切な妊娠中ダイエットと言えます。
特に股関節の柔軟性を維持する事は、お産に向けて安産体型になる事にも繋がるので、お産の安全性を高める効果も期待出来ますよ。

妊娠後期のダイエット方法

妊娠後期は、妊娠28週目から40週目までを指すのが一般的です。
この時期は赤ちゃんがかなり大きくなっていて、ママのお腹も急激に大きくなります。

また、妊婦さん自身の体の中でも、骨盤が開き始めるリラクシンというホルモンの分泌によって子宮が大きくなった分だけ骨盤の変形も起こり始めます。
お腹もよりいっそう大きくなって、骨盤の変化も起こる事から腰痛や肩こりなどに悩まされる妊婦さんも多いんです。
まずはこの時期はダイエットよりもそういった事に対しての対策の方が大切と言えます。

また、妊娠後期の場合は前述の通り、骨盤の変形によって子宮が下がってきてそれに合わせて内臓の位置も下がってきます。
結果として胃腸が圧迫されるため「便秘」に悩まされる妊婦さんも多いんです。

なので、この時期の妊娠中ダイエットは、便秘解消のために水分補給をこまめに行う事や妊娠中にお腹の赤ちゃんに対して抵抗を示さないように免疫力も落ちてくる事から腸内環境も悪化しやすくなるんです。
そのため、乳酸菌やオリゴ糖をとりつつ、腸内環境を良くする事で便秘を解消していく事が大切になってきます。

またこの頃には、妊婦健診も2週間に1回から1週間に1回受けるようになるため、体重管理に敏感になりやすくなります。
しかし体重の増加に対して神経質になりすぎるのもあまり良くない事なんです。

この頃になると赤ちゃんもママの考えている事やママの体の外で起こっている事や、景色の変化や環境の変化に対して反応を示す事が多くなってきます。
元気に動く赤ちゃんを感じて充実感を噛み締めながら無理をしないように、便秘や体の冷えに気をつけて過ごすようにしましょう。

また食事制限のダイエットについては、もし病院側から妊娠中の体重の増加のしすぎに対して特別な指示があった場合のみ行うようにしましょう。

その場合でも栄養補給だけはとても大切ですので必ず食事制限をする場合は、栄養補給の手段としてサプリメントを活用するなど利用できるものは何でも利用して健康的なお産を迎えられるように準備を整えましょう。

妊娠後期の運動ダイエットについて

またこの時期の運動ですが、臨月になったら急激な運動は特に控えるべきです。
急激な運動は赤ちゃんが降りてくる事にも繋がり、不意に起こる破水やいきなり始まる陣痛などにも繋がってくるからです。

またウォーキングをする事自体は良いのですが、もし何かがあった時のために自宅から近い所をコースにして歩くようにしましょう。
気分転換のために遠出をすると、すぐに居場所が伝えられなくなってしまい、急な破水や陣痛が起こって救急車を呼ぶ場合に戸惑ってしまう事も起こってしまうからです。

出来る事なら何かが起こった時に、人の手を借りる事が出来るような運動公園などの施設で行うというのも良い方法だと思います。

妊娠期間の全ての時期に共通する危険なダイエット

妊娠期間を通して、絶対にやっていただきたくないダイエット方法があります。
それは、食べない系の断食ダイエットです。
なぜよくないのかと言うと、妊娠中にそういったダイエットをしてしまうと、母体が栄養不足の状態になり、胎児はその環境下の中で成長していきます。
そういった状況で育った胎児と言うのは、脳や身体に悪影響が出たり、性格に悪影響が出ることもあるようです。
そして、その子が将来大きくなったときに生活習慣病になりやすくなるということもわかってきています。妊娠中にそういった危険なダイエットをしてしまったが故に、愛する我が子に一生もののリスクを背負う負わせてしまうのは絶対に避けたいですよね。
だからこそ、栄養バランスが偏ってしまったり不足してしまうような、食べない系のダイエットなどは絶対に避けたいのです。
後は、お医者さんからも注意があると思いますが、妊娠初期はもちろん、安定期に入ってからも、歯を食いしばって持ち上げるような重たいウエイトトレーニングをしたり、息が切れるほどの激しい運動をしたりすると胎児の命の危険に関わる事態につながりかねません。
妊娠期間も運動は重要ですが、妊婦さんでもできる安全な運動を行うようにしていきましょう。

妊娠中の時期別ダイエットのまとめ

妊娠初期の場合は激しい運動を行わない事や食事制限によって積極的にダイエットをする事も出来ます。
元々太り気味の体型だった方は、この時期は積極的に食事制限も取り入れてダイエットする事も出来ます。
ただし、妊娠初期で身体の基本的な部分が出来上がりつつある赤ちゃんのために葉酸だけはしっかり摂るようにしましょう。

安定期に入ると食欲もぐんと増して、食事制限によるダイエットが辛くなってくる時期であるとも言えます。
ですのでこの時期は体調が安定している限りは、基本的に無理のかからない程度の運動でダイエットを行うようにしましょう。
極端にストレスを感じるような断食ダイエットなどは決して行ってはいけません。

妊娠後期になってくるとお腹が大きくなってきた影響や骨盤が開き始めた影響によって腰痛や肩こりを感じたり、便秘が辛くなったりする事もあります。
このような妊娠後期に起こりやすい体のトラブルを解消する事で、適正体重を保つようなダイエットを意識すると良いでしょう。
運動についてはできるだけ無理をしないようにする事は当然ですが、何かあった時のために1人で遠出をしない事や人の手を借りられるような場所を利用する事が良いでしょう。

もう少しで赤ちゃんに会う事が出来ます。
とにかく自分の健康第一に優先に考える事で結果的に赤ちゃんにはメリットがあるのが妊娠中ダイエットです。
がんばって健康維持を意識しましょう!

  • B!