妊娠中の妊婦さんの悩み大集合

標準が全て正しいわけではない!

初めての我が子に不安がいっぱい

32歳のときに第1子を出産しました。
その時の妊婦健診での話です。

初めての妊娠で嬉しい反面、
食べるものや生活習慣などに神経質になっていて、
母子共に健康な出産を迎えられるように
たくさんの知識を集めていました。

しかし安定期に入りつわりも治まり、
本来幸せな妊婦生活を送れるようになる時期に、
心配事が続きました。

標準ではない事

まず12週の健診で
「赤ちゃんが少し小さめだね」
と言われたのです。

そして1ヵ月後の16週には、
少し先生の顔が曇り、
「やはり小さめだね」
と言われてしまいました。

胎児発育曲線というのがあり、
その下線をはみ出してしまっていたのです。
安定期は通常1ヶ月に1度の健診ですが、
念のため2週間後にまた診てもらうことになりました。

その間もネットで調べまくり、
胎児が小さい場合の染色体や心臓の異常、
へその緒の異常などがあると知り、
もう毎日が心配で仕方ありませんでした。

「もしかしたら大きな病院へ転院になるかも・・・」
などと思いながら、2週間後の健診は夫も同伴で行きました。

安心したり、不安になったり

そして検査の結果、
先生はまたもや
「ん!?」
というような顔をするので、
心臓が破裂しそうにバクバクでした。

すると
「2週間で1ヶ月分以上成長してる。大丈夫だね~」
と言われ、安堵し、舞い上がりながら帰りました。

そして安心しきってゆったりとした気持ちで
向かった1ヵ月後の健診で、
なんと再び
「う~ん、小さいねぇ」と。

その後は2週間ごとの健診になり、
ほどんど体重が増えていないような時や、
一気に大きくなるような時期を繰り返したのです。

後期になると、
NSTという胎児の心拍を計る検査が始まりますが、
その頃は週に1度行い、慎重に診てもらいました。

自治体で発行される妊婦健診の無料券は当然すぐになくなり、
後期は自費で病院へ通う常連妊婦になりました。

とうとうこの日がやってきた

そして臨月になっても2000g弱だった為、
まだ生まれないほうが良いので、
出来るだけ家で大人しくしているように、
という先生の指示で、しばらくじっとしていました。

しかし2週間後には陣痛が来てしまい、
おそらく低体重児だからと、
スタッフさんも増員で厳戒態勢の中出産に励みました。

「どのような病気や障害があっても
 生きて産まれてきてくれたら受け入れて頑張って育てよう」
と心に決めながら・・・。

しかし初産にもかかわらず、
5時間でスルッと生まれてきた息子は、
大きな産声もあげ、体重は2800g!

先生も助産師さんもみんな
「あれ?」
と拍子抜けな出産でした。

乳の飲みも良く、問題なく退院できました。

その後も健康そのもので病気一つせず、
標準より大きめでスクスクと育っています。

妊娠中のあの心配はなんだったのだろう…
と、今では笑い話です。

妊娠中の赤ちゃんの成長について、
標準を外れるととても心配になりますが、
「こんな例もあるよ」
ということで、少しでも安心材料になれたら幸いです。

  • B!