【妊娠中のだるい症状】年始に注意すべき原因と対策

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新しい年を迎え、おめでたい雰囲気の中でも、妊娠中の体はいつもと違うものです。
「年末年始の疲れかな?でも、このだるさは妊娠によるものかも…」
「お腹の赤ちゃんに影響はないか心配…」と、不安に感じている方もいるのではないでしょうか。
特に年始は人の集まりや生活リズムの変化で、心身ともに疲れが出やすい時期でしょう。

そのだるさは、妊娠中の体の変化と年始特有の過ごし方が関係しているかもしれません。
原因を知ることで、つらい症状を和らげ、安心して過ごすための対策が見えてきます。
まずはご自身の体としっかり向き合うことが大切です。

この記事では、妊娠中で、年始に感じる体のだるさにお悩みの方に向けて、

– 妊娠中に年始にだるくなる主な原因
– 自宅でできるだるさの対処法
– 医療機関を受診するべき症状の目安

上記について、解説しています。

つらい症状を抱えながらの年始は、心細く感じることもあるでしょう。
この記事を読めば、だるさの理由と具体的な対策が分かり、少しでも穏やかな気持ちで新年を過ごせるはずです。
ぜひ参考にしてください。

お医者さんに検診を相談する夫婦

妊娠中のだるさとは?

妊娠中に感じる「だるさ」は、病気ではなく多くの妊婦さんが経験するごく自然な体のサインです。
特に、つわりの時期やお腹が大きくなる妊娠後期には、強い眠気や倦怠感を感じやすいでしょう。
「何もやる気が起きない」「すぐに疲れてしまう」と感じても、決して怠けているわけではないので、まずはご自身を責めずに休むことを優先してください。

このだるさの主な原因は、妊娠によって引き起こされる劇的なホルモンバランスの変化にあります。
赤ちゃんを育てるために不可欠な「プロゲステロン」という女性ホルモンが大量に分泌されるのです。
このホルモンには体温を上昇させたり、眠気を強くしたりする作用があるため、体が常にポカポカして重く感じられるのかもしれません。
また、胎児に栄養や酸素を届けるために血液量が増加し、心臓や腎臓への負担が大きくなることも、だるさを感じる一因でした。

具体的には、妊娠初期には基礎体温が37度前後まで上がることがあり、まるで風邪のひきはじめのような倦怠感を覚える方も少なくありません。
さらに妊娠後期になると、大きくなったお腹を支えるために体の重心が変わり、腰痛や肩こりを引き起こすこともあります。
こうした体の変化による疲労が、精神的なだるさにもつながってしまうのです。

だるさの原因を知ろう

妊娠中に感じる倦怠感には、いくつかの明確な理由が存在します。最も大きな要因として、ホルモンバランスの劇的な変化が挙げられるでしょう。特に妊娠初期には、プロゲステロン(黄体ホルモン)という女性ホルモンが急激に増加します。このプロゲステロンには眠気を誘ったり、基礎体温を上昇させたりする作用があるため、常に微熱があるようなだるさを感じやすくなるのです。

また、多くの妊婦さんが経験する「つわり」も、だるさを引き起こす一因。吐き気で食事が思うように摂れず、栄養不足や脱水状態に陥ることも少なくありません。さらに、お腹の赤ちゃんに栄養を送るため、循環する血液量は妊娠していない時と比べて約1.5倍にまで増加。しかし、赤血球の増加が追いつかず血液が薄まった状態、いわゆる「鉄欠乏性貧血」になりやすくなります。この貧血も、だるさや立ちくらみの原因になるので注意が必要でしょう。加えて、血糖値が不安定になりやすいことも、食後の眠気やだるさにつながるのです。

妊娠初期と中期の違い

妊娠中の倦怠感は、時期によってその原因が大きく異なります。妊娠15週頃までの初期段階では、女性ホルモンである「プロゲステロン」の分泌量が急激に増加します。このホルモンは眠気を誘発するため、常に体が重く感じられるかもしれません。また、基礎体温が37度前後に上昇し、微熱のような状態が続くこともだるさの一因となるでしょう。

一方、安定期にあたる妊娠16週から27週頃の中期に入ると、ホルモンバランスは比較的落ち着く傾向にあります。しかし、この時期は胎児の成長に伴って血液量が増え、鉄分が不足しがちになるため注意が必要です。鉄欠乏性貧血になると、めまいや息切れと共に強いだるさを感じることがあります。このように、同じ「だるさ」でも、その背景には時期ごとの体の変化が関係していることを理解しておきましょう。

年始に注意すべき妊娠中の体調変化

年末年始は特別なイベントが多く、楽しみな時期ですね。
しかし、妊娠中のデリケートな体にとっては、いつも以上に注意が必要な期間でもあります。
生活リズムの乱れや特別な食事が、つらい「だるさ」を引き起こす原因になることも少なくありません。
いつも以上に自分の体をいたわってあげることが大切です。

その理由は、帰省の移動や慣れない環境での気遣い、お正月ならではの食生活の変化などが、ホルモンバランスの影響で敏感になっている妊婦さんの体に、知らず知らずのうちに負担をかけてしまうからです。
いつもなら乗り切れることも、妊娠中は疲労として蓄積しやすく、体がだるいと感じるサインとして現れるのです。

例えば、長時間の帰省による移動疲れや、親戚との集まりでの気疲れは想像以上に体にこたえるでしょう。
さらに、おせち料理やお雑煮など、塩分や糖分が多い食事を続けることで体がむくみ、重だるさを感じる方も少なくありません。

寒さが影響する体調の変化

年末年始の厳しい寒さは、妊婦さんの体に予想以上の負担をかけてしまう場合があります。外気温が5℃以下になるような日は特に注意が必要でしょう。私たちの体は、深部体温を約37℃に保とうと自律神経を活発に働かせます。

この時、交感神経が優位になることで血管が収縮し、全身の血行不良を招く一因となるのです。血行が悪化すれば、お腹の赤ちゃんや母体に必要な酸素や栄養素が隅々まで行き渡りにくくなり、結果として疲労感やだるさを強く感じるようになります。

 

妊娠中はホルモンバランスの影響で自律神経が乱れがちなため、寒さによる影響をより敏感に受けることも少なくありません。また、血行不良は手足の冷えや足のむくみ、お腹の張りといった不快な症状を引き起こす原因にもつながります。これらのマイナートラブルが重なり、年始のつらいだるさを引き起こしてしまうのです。

妊娠中のだるさを和らげる方法

妊娠中のつらいだるさは、生活習慣を少し見直すことで和らげることが可能です。
「何もしたくない」と感じる日があっても、ご自身を責める必要は全くありません。
まずは体を休ませ、心身をリラックスさせることから始めてみましょう。

その理由は、妊娠中の体がお腹の赤ちゃんを育てるために、常にフル稼働しているからです。
ホルモンバランスの大きな変化や、大きくなるお腹を支えるための身体的な負担は、あなたが思っている以上にエネルギーを消耗させています。
だからこそ、意識的に休息を取り、自分を甘やかす時間を作ることが何よりも大切なのです。

具体的には、日中に15〜30分程度の短い昼寝を取り入れると、体力を効果的に回復できます。
また、鉄分を多く含むほうれん草やレバー、ビタミンB群が豊富な豚肉などを食事に取り入れるのも良いでしょう。
好きな香りのアロマを焚きながら温かいハーブティーを飲んだり、軽いストレッチで体をほぐしたりするのも、心身のリフレッシュにおすすめです。

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生活習慣の改善で楽になる

妊娠中のだるさを感じたなら、まずは体を休めることが何よりも大切。年始は来客や挨拶回りで生活リズムが乱れがちですが、無理は禁物です。家事は完璧を目指さず、パートナーの協力を得るなどして、意識的に休息時間を確保しましょう。質の良い睡眠もだるさの軽減につながります。寝苦しい場合は、抱き枕を使って左側を下にする「シムスの体位」を試してみてください。また、就寝1時間前からスマートフォンの利用を控えると、眠りの質が高まるでしょう。体調が良い日には、1日30分程度のウォーキングやマタニティヨガもおすすめ。血行が促進され、気分のリフレッシュにもなりますよ。夜は38~40度ほどのぬるめのお湯にゆっくり浸かってください。体を芯から温めると、心身ともにリラックスできるはずです。自分に合った方法で、体をいたわってあげましょう。

食事でサポートする方法

妊娠中のだるさを食事で和らげるには、栄養バランスの工夫が欠かせません。特に貧血予防に重要な「鉄分」は、赤身肉やほうれん草、あさりなどに豊富に含まれます。鉄分の吸収を高めるビタミンCを含むパプリカやキウイフルーツと一緒に摂るのが効果的でしょう。

また、胎児の成長に不可欠な「葉酸」は、枝豆やブロッコリーから摂取できます。エネルギー代謝をサポートし、疲労回復を助けるビタミンB群も大切で、豚肉や納豆などが良い供給源となります。一度に多く食べられない場合は、おにぎりやヨーグルトなどを活用し、1日5~6回に食事を分ける「分食」を試してみてはいかがでしょうか。年始の寒い時期は、体を温める根菜入りの味噌汁や生姜を加えたスープで、栄養を効率よく補給してください。

妊娠中に避けたい習慣と食材

妊娠中は、お腹の赤ちゃんの健やかな成長のために、普段以上に注意したい習慣や食材があります。
特に、おせち料理やお屠蘇(とそ)など、特別な食事が並ぶ年始の時期は、うっかり口にしてしまいがちなものに気を付けることが大切です。

なぜなら、妊娠中の体は非常にデリケートで、ママが摂取したものが胎盤を通じて赤ちゃんに直接影響を与える可能性があるからです。
また、ホルモンバランスの変化で免疫力が低下しているため、食中毒のリスクも高まりますし、ちょっとした無理がだるさや体調不良に直結してしまうのです。

例えば、アルコールはもちろん、カフェインを多く含む緑茶やコーヒーの飲み過ぎは避けたい習慣です。
食事では、リステリア菌感染のリスクがある生ハムやスモークサーモン、加熱殺菌されていないナチュラルチーズなどは控えましょう。
長時間の移動や夜更かしといった生活習慣の乱れも、年始のだるさを悪化させる大きな原因となるため注意が必要です。

避けるべき食材一覧

妊娠中のだるさを悪化させないためにも、口にするものには注意が必要です。特に避けるべき食材を知っておきましょう。まず、アルコールは胎児の発育に直接影響するため、妊娠がわかった時点から完全に断つ必要があります。お正月のご馳走に並びやすいお刺身やお寿司、生ハム、加熱殺菌されていないナチュラルチーズなどは、リステリア菌やトキソプラズマ感染のリスクがあるため避けるのが賢明です。また、カフェインの摂りすぎも胎児に影響を及ぼす可能性があり、コーヒーなら1日に1〜2杯程度が目安とされています。キンメダイやメカジキ、本マグロのような大型魚は、お腹の赤ちゃんに影響する水銀を多く含むため、厚生労働省の指針に従い週に1回までなど摂取量に注意してください。うなぎやレバーに豊富な動物性ビタミンAも、過剰摂取は胎児の奇形リスクにつながる恐れがあるため、食べる頻度と量を考えることが大切です。

生活習慣の見直しポイント

妊娠中のだるさを悪化させないためには、日々の生活習慣を見直すことが欠かせません。まず、アルコールとタバコは胎児の成長に深刻な影響を及ぼす可能性があるため、妊娠がわかった時点できっぱりとやめる必要があります。パートナーの喫煙による受動喫煙も避けましょう。また、コーヒーや紅茶に含まれるカフェインの過剰摂取は控え、1日の摂取量は200mg程度(マグカップ1〜2杯)を目安にするとよいでしょう。エナジードリンクのようにカフェイン含有量の多い飲み物には特に注意が必要です。体を冷やす薄着や冷たい物の摂りすぎも血行を悪くし、だるさの原因になり得ます。年末年始はつい夜更かしをしがちですが、不規則な生活はホルモンバランスを乱すことにも繋がるので気をつけてください。そして、体調を崩しても自己判断で市販薬を服用するのは大変危険です。ささいな不調でも、必ずかかりつけの医師や薬剤師に相談する習慣をつけましょう。

妊娠中のだるさに関するQ&A

妊娠中のだるさに関して、多くの妊婦さんがさまざまな疑問や不安を抱えていることでしょう。
ここでは、特によくある質問とその回答をQ&A形式でわかりやすくまとめました。
あなたの悩みを解消するヒントが、きっと見つかるはずです。

妊娠という特別な時期は、心身の変化に戸惑うことも少なくありません。
特に年始のようなイベントが多い時期は、周囲の理解を得にくい状況に悩む方もいるでしょう。
「このだるさはいつまで続くの?」「仕事はどうしたらいい?」など、一人で抱え込まずに正しい情報を知ることが、安心につながります。

具体的には、「だるくて何もできない日、どう過ごせばいい?」という質問があります。
罪悪感を感じる必要はなく、体を休めることを最優先にしてください。
また、「上の子のお世話が大変…」という悩みには、パートナーや家族、地域のファミリー・サポート・センターなどを積極的に頼るのが解決策の一つです。
「だるさに効く食べ物は?」という疑問に対しては、鉄分を多く含むほうれん草や、ビタミンB群が豊富な豚肉などがおすすめですが、サプリメントを利用する際は必ず医師に相談しましょう。

だるさが続く場合の対処法

妊娠中のだるさが続くのは本当に辛いものです。まずは無理をせず、体を休めることを最優先にしてください。少し横になるだけでも、体は楽になるでしょう。しかし、安静にしすぎるとかえって体が重く感じる場合もあるため、体調が良い日には15分程度のウォーキングや軽いストレッチを取り入れてみるのも一つの方法。血行が促進され、気分転換にもつながります。また、体を温めることも大切です。腹巻きやレッグウォーマーを活用したり、38℃から40℃くらいのぬるめのお風呂にゆっくり浸かったりして、リラックスする時間を設けてはいかがでしょうか。食事のバランスを見直し、鉄分やビタミンB群を意識するのも良いでしょう。家事などは完璧を目指さず、パートナーや家族に頼ることも忘れないでください。一人で抱え込まず、周囲のサポートを受けながらこの時期を乗り越えましょう。

医師に相談すべきタイミング

妊娠中のだるさは多くの人が経験するものですが、中には注意が必要なサインが隠れていることもあります。もし、だるさに加えて「経験したことのないような激しい腹痛」「性器からの出血」「38度以上の高熱」といった症状が見られる場合は、時間や曜日を問わず、すぐに産婦人科へ連絡してください。これらは切迫流産や感染症の兆候である可能性も否定できません。また、急な激しい頭痛や目の前がチカチカする、手足のむくみがひどいといった症状は、妊娠高血圧症候群のサインかもしれません。日常生活に支障が出るほどのだるさが1週間以上続いたり、水分補給もままならない場合も受診を検討しましょう。年始はかかりつけ医が休診のこともあるため、地域の救急外来や休日当番医の連絡先を事前に確認しておくと安心でしょう。少しでも「いつもと違う」と感じたら、自己判断せずに専門医へ相談することが大切です。

まとめ:妊娠中のだるい年始を無理なく過ごすための秘訣

今回は、妊娠中で年始の体調不良やだるさに悩んでいる方に向けて、

– 年始にだるさを感じやすくなる主な原因
– 体調を整えるために効果的な生活習慣
– 辛い時に周囲へ協力を求める方法

上記について、解説してきました。

お正月は普段と異なる生活リズムや環境の変化により、どうしても体に負担がかかりやすい時期といえます。
せっかくの年始だからと無理をして動いてしまうと、後から大きな疲れが出てしまうかもしれません。
思うように動けない自分をもどかしく感じることもあるでしょうが、今はご自身の体を最優先に考えることが何より大切です。

まずは周囲の期待に応えようとしすぎず、横になれる時間は積極的に休息をとってみてください。
暖かい服装や飲み物で体を冷やさないように工夫するのも、だるさの軽減に役立ちます。

これまでお腹の赤ちゃんを第一に考え、つわりや体調の変化を乗り越えてきた日々の努力には、かけがえのない価値があるのです。
その頑張りは決して無駄にはならず、母となる準備を着実に進めている確かな証拠だと言えるでしょう。

辛い症状も永遠に続くわけではなく、体調が落ち着いて穏やかに過ごせる日は必ず訪れるはずです。
近い将来、元気な赤ちゃんと対面できる瞬間を楽しみにしながら、今はゆったりとした気持ちで過ごすのが一番。

パートナーや家族に甘えることは決して悪いことではありませんので、遠慮なく頼ってしまいましょう。
この年始が心穏やかで健やかな時間になるよう、筆者も心より応援しています。

著者プロフィール
妊娠・出産・育児に関する情報を発信し続けて10年。サイトの著者ゆうです。長年の運営で培った専門知識と、ママとしての共感を大切に、分かりやすく丁寧な情報提供を心がけています。一人で悩まず、このサイトをあなたの心強い味方として活用してください。
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