【妊娠中 管理入院】どんな状況で必要?突然の入院生活、心構えと過ごし方

病院の優しそうなおじいちゃん先生 健康

妊娠期間中、順調に過ごしたいと誰もが願っていますが、予期せぬ体の変化やトラブルで、「管理入院が必要です」と担当医から言われてしまうことがあります。突然の入院に、「え?どうして?」「赤ちゃんは大丈夫?」「これからどうなるの?」と、驚きと不安で頭の中が真っ白になってしまうかもしれませんね。心の準備ができていない中での入院は、本当に戸惑いますよね。

「管理入院」は、決してあなたが何か悪いことをしたから、という罰ではありません。それは、妊娠中のママや赤ちゃんに、いつもより注意が必要な状況が見られる場合に、より安全な環境で、専門家による密な管理やケアを受けるための、大切な医療的判断です。

この記事では、管理入院が必要になるのは具体的にどんな状況なのか、入院中はどのように過ごすのか、そして突然の入院にどう心構え、どう乗り切るかについて、あなたの不安な気持ちに優しく寄り添いながら、分かりやすく、より具体的に解説します。

管理入院について正しく理解し、心の準備をして、少しでも前向きに入院生活を送り、赤ちゃんを迎える準備を進めるためのガイドとして、ぜひ参考にしてください。

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入院

「管理入院が必要」と言われるのはどんな状況?

管理入院が必要になるのは、妊娠経過中に、ママや赤ちゃんに、自宅での安静や外来での通院だけでは十分ではないと判断される状況が見られた場合です。主なケースを詳しく見ていきましょう。

管理入院が必要となる
主な理由
具体的な状態と、なぜ入院が必要なのかママが知っておきたいこと
切迫早産・お腹の張りや痛みが頻繁で強く、安静にしても治まらない。
・子宮頸管が著しく短い、または子宮口が開き始めている。
・出血がある、または破水している疑いがある。
早産の進行を食い止め、赤ちゃんがお腹の中で安全に育つための時間稼ぎをするため、絶対安静と、子宮収縮を抑える点滴治療などが必須となる場合が多いです。自宅では厳密な安静が難しいため入院が必要です。
妊娠高血圧症候群・外来での血圧コントロールが難しいほど血圧が高い。
・タンパク尿の量が増えてきた。
・ママに頭痛、目のチカチカ、みぞおちの痛みなどの症状がある。
・赤ちゃんの発育が遅れている(胎児発育不全)。
ママの血圧を厳密に管理し、病状の進行(子癇、HELLP症候群など)を防ぐため。また、病状が赤ちゃんに与える影響(胎児発育不全など)を密に監視するため。
妊娠糖尿病・食事療法や運動療法だけでは目標血糖値に達しない。
・インスリン注射による治療が必要になった。
・血糖コントロールが不安定で、赤ちゃんへの影響(巨大児、羊水過多など)が懸念される。
(→妊娠糖尿病の記事も参考に)
食事内容やインスリン量の調整を行い、血糖値を安定させるため。赤ちゃんの状態をより密に監視するため。
多胎妊娠双子や三つ子などの場合、妊娠後期になると、子宮の張りや妊娠高血圧症候群、胎児発育不全などのリスクが高まるため、予防的に入院することが多いです。複数の赤ちゃんを妊娠していることによる、ママと赤ちゃん両者のリスクを管理し、安全な出産に繋げるため。
胎児発育不全・赤ちゃんが妊娠週数に比べて著しく小さい状態が続き、外来での監視だけでは不十分と判断された。
・胎盤の機能が低下している疑いが強い。
赤ちゃんの成長や元気さ(胎動、心拍、血流など)をより詳しく、頻繁に監視し、最適な出産時期を見極めるため。
その他・原因不明の性器出血が続く場合。
・前期破水で感染のリスクが高い場合。
・前置胎盤で出血のリスクが高い場合。
・羊水量の異常(過多または過少)。
・ママに重い持病があり、妊娠により悪化する可能性がある場合。
・自宅での安静指示が出ているが、上の子がいるなど、自宅での安静が物理的に困難な場合。
自宅での対応だけではリスクが高い、またはより専門的な管理や検査が必要な場合に、安全な環境を提供するため。

管理入院は、これらの状況において、ママと赤ちゃん両者の安全性を確保し、最も良い形で出産を迎えられるようにするための、医療チームによる最善の判断と対応です。

病院のベッドの上で産婦人科医さんに診察してもらっている妊婦さん

突然の入院!管理入院中の過ごし方と心構え

管理入院は、予期せぬ形で始まることが多いため、心の準備ができていないまま入院生活に入るママが多いと思います。自由が制限される入院生活は、ストレスを感じることもあるかもしれません。しかし、これも赤ちゃんのため、と捉え、少しでも心穏やかに過ごせるように工夫しましょう。

管理入院中の主な過ごし方

  • 安静第一: 入院の理由によって安静度は異なりますが、基本的には安静が指示されます。医師や看護師の指示に従い、無理のない範囲で過ごしましょう。
  • 検査と治療: ママと赤ちゃんの状態を把握するための様々な検査(血圧測定、採血、尿検査、NST、超音波検査など)が定期的に行われます。必要に応じて、点滴や内服による治療も行われます。
  • 食事: 病院の食事が提供されます。病状(妊娠糖尿病など)に合わせて、栄養バランスが管理されています。
  • 赤ちゃんを感じる時間: 辛い時期かもしれませんが、赤ちゃんの胎動を感じたり、お腹に話しかけたりと、赤ちゃんとの繋がりの時間を持つことを大切にしましょう。
  • 情報収集と準備: 赤ちゃんを迎えるための情報収集(育児書を読む、ネットで調べるなど)をしたり、入院中にできる範囲で出産準備を進めたりする時間にあてることもできます。
  • リラックスできる工夫: 読書、音楽を聴く、編み物や手芸など、ベッドの上でできる好きなことを見つけて、気分転換を図りましょう。
  • 周りのサポートを活用: パートナーや家族に、入院中の生活に必要なものを持ってきてもらったり、上の子のお世話をお願いしたりと、遠慮せずサポートを求めましょう。
  • 医療スタッフとのコミュニケーション: 医師や看護師さんに、今の状態や今後の見通しについて詳しく説明してもらい、不安なことは遠慮なく質問しましょう。

管理入院にどう心構えすれば良い?

  • 「赤ちゃんを守るための大切な時間」と捉える: 入院は大変ですが、それはママのお腹の中で赤ちゃんが安全に育つための、必要な時間です。
  • 自分を責めない: 管理入院になるのは、ママの体質や妊娠による変化が原因の場合がほとんどです。「自分のせいだ」と自分自身を責める必要は全くありません。
  • 「休むこと」に専念する: 普段忙しいママにとって、強制的に休息できる時間と捉えることもできます。この機会に、心身をしっかり休ませましょう。
  • 不安な気持ちは言葉にする: 不安や心配な気持ちは、抱え込まずにパートナーや家族、そして医療スタッフに話しましょう。
  • 情報収集しすぎない: インターネットでネガティブな情報を検索しすぎると、かえって不安が増すことがあります。必要な情報は医療スタッフから得ましょう。

管理入院について迷ったら、迷わず専門家へ相談を

管理入院が必要と言われた時、不安や戸惑いを感じるのは当然です。突然のことで、心の準備ができていないかもしれません。仕事や上の子、家事のことなど、心配事がたくさん浮かんでくるかもしれません。

管理入院について分からないことや、不安なことがあれば、遠慮せず、必ず担当の医師や看護師さんに相談してください。 入院の必要性、入院期間の見込み、入院中のスケジュール、家族の面会、退院後の生活についてなど、詳しく説明を受け、疑問点を解消しましょう。

管理入院は、ママと赤ちゃんの安全を守るための大切なステップです。一人で抱え込まず、医療スタッフを頼り、サポートを受けながら、安心して入院生活を送りましょう。

病院のカウンセリング

まとめ:管理入院は、ママと赤ちゃんのための大切な時間

管理入院は、切迫早産、妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病、多胎妊娠など、妊娠中のママや赤ちゃんに注意が必要な状態が見られた場合に、安全な環境で管理を行うための大切なステップです。

突然の入院に戸惑うことは当然ですが、「赤ちゃんを守るための時間」「体を休ませる時間」と捉え、前向きに過ごせるように工夫しましょう。入院中は、専門家による密な管理やケアのもと、ママと赤ちゃん両者が安全に出産を迎えるための最善の環境にいます。

管理入院が必要と言われたら、不安な気持ちは当然ですが、迷わず医療スタッフに相談し、不安を解消しましょう。専門家があなたと赤ちゃんをしっかりとサポートしてくれます。

管理入院を、赤ちゃんを迎えるための準備期間、そしてご自身の体を労わるための大切な時間として捉え、前向きに過ごせるように願っています。心から応援しています!

(参考:

妊娠健診のすべて|あなたの体と赤ちゃんを「見える化」する大切な時間

妊娠後期の過ごし方 完全ガイド|陣痛が来る前に「やっておきたいこと」リスト

陣痛ジンクスの結論!出産を早めるための人気ジンクス12選【今だけ】

著者プロフィール
妊娠・出産・育児に関する情報を発信し続けて10年。サイトの著者ゆうです。長年の運営で培った専門知識と、ママとしての共感を大切に、分かりやすく丁寧な情報提供を心がけています。一人で悩まず、このサイトをあなたの心強い味方として活用してください。
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