「また胃がムカムカする……」
妊娠してから、食後や夜になると胃の不調を感じることが増えていませんか?
それは、あなたの体が赤ちゃんを育てるために変化している証拠でもあります。
でも、「こんなに続いて大丈夫?」「何を食べたらいいの?」と不安になるのも自然なこと。
この記事では、妊娠中の胃の不調の原因と、日常でできるケア方法をやさしくまとめました。
無理をせず、あなたらしい妊娠生活を送るためのヒントにしてくださいね。
妊娠中はつわりだけでなく、胃もたれ、ムカムカ、胸焼け、食欲不振など、様々な胃の不調を感じやすい時期です。これらの胃の不調には、妊娠による体の変化だけでなく、自律神経の乱れが関係していることもあります。
妊娠中の胃の不調の主な原因
妊娠中に胃の不調が起こりやすくなる原因はいくつかあります。
- ホルモンバランスの変化: 妊娠を維持するホルモン(プロゲステロン)は、胃腸の働きを鈍らせる作用があると言われています。これにより、消化に時間がかかり、胃もたれなどを感じやすくなります。
- 子宮が大きくなることによる胃の圧迫: 妊娠が進み子宮が大きくなると、胃が圧迫されて容量が少なくなり、少量食べただけでも胃もたれや満腹感を感じやすくなります。
- つわり: 妊娠初期のつわりは、吐き気やムカムカ、食欲不振など、典型的な胃の不調です。
- 自律神経の乱れ: ストレス、睡眠不足、生活リズムの乱れなどが自律神経を乱し、胃の運動や消化液の分泌に影響を与えることがあります。
- 食事内容: 脂っこいものや刺激物、消化の悪いものなどを摂ると、胃に負担がかかり不調を感じやすくなります。
自律神経の乱れと胃の不調の関係
自律神経は、胃腸の動きや消化液の分泌をコントロールしています。ストレスや不規則な生活などで自律神経のバランスが乱れると、胃の動きが悪くなったり、消化液の分泌が適切に行われなくなったりして、胃もたれ、ムカムカ、膨満感などの不調を引き起こすことがあります。
胃の不調を和らげるためのケア方法
妊娠中の胃の不調を和らげるために、日常生活でできるケアを取り入れてみましょう。
- 食事の工夫:
- 消化の良いものを中心に摂る。
- 一度にたくさん食べず、少量ずつ頻回に分けて食べる。
- よく噛んでゆっくり食べる。
- 脂っこいもの、刺激物(辛いものなど)は控える。
- 食後すぐに横にならない。(胃液の逆流を防ぐため)
- ストレスを溜めない: ストレスは胃の働きに影響を与えます。リラックスできる時間を作り、ストレスを上手に解消しましょう。
- リラクゼーション: 深呼吸、アロマ、温かい飲み物など、心身をリラックスさせることで自律神経のバランスを整えるのを助けます。
- 適度な運動: 体調の良い時に、無理のない範囲で体を動かすことは、ストレス解消や消化器の働きを助けることに繋がります。
- 体を締め付けない服装: お腹周りを締め付ける服装は、胃を圧迫し不調を悪化させる可能性があります。ゆったりとした服装を選びましょう。
妊娠中の胃の不調を和らげるセルフケア
妊娠中の胃のムカつきや重たさを感じると、気持ちも沈みがちになりますよね。でも、少しの工夫で症状をやわらげることもできます。体に負担をかけずにできる、やさしいセルフケアをご紹介します。
- 少量ずつ、ゆっくり食べる
一度にたくさん食べると胃に負担がかかります。空腹を感じたら、少しずつ分けて食べるのが◎。 - 水分補給はこまめに
食事中にたくさん飲まず、食間にこまめに取るのがポイント。温かい白湯などが胃にもやさしいです。 - 食後すぐ横にならない
横になると胃酸が逆流しやすくなります。食後は椅子に座ってゆったり過ごしましょう。 - 香りのチカラを活用
食欲がないときは、レモンや生姜などの自然な香りをプラスすると、気分が軽くなることも。 - 服装も見直してみる
ウエストがきつい服は胃を圧迫します。マタニティウェアなど、締めつけのない服がおすすめです。
注意が必要な胃の不調
妊娠中の胃の不調はよくありますが、以下のような場合は注意が必要です。自己判断せず、必ずかかりつけの医師に相談してください。
- 胃の痛みが強い、または続く
- 吐き気がひどく、水分も摂れない
- 血を吐いた、または便が黒い(タール便)
- 急激な体重減少がある
⑤ 妊娠中に避けたい食べ物・習慣
妊娠中の胃の不調を悪化させないために、日常の中で「ちょっと気をつけておきたい」ことがあります。無理にガマンせず、できる範囲で工夫してみましょう。
- 脂っこい料理・揚げ物
消化に時間がかかるため、胃もたれや胸やけの原因に。なるべく控えて、蒸し物や煮物にシフトしましょう。 - 強い香辛料・刺激物
唐辛子、にんにく、わさびなどは胃を刺激します。使うなら少量で。 - 炭酸飲料やカフェインの多い飲み物
胃を膨らませたり、胃酸分泌を増やすことが。ハーブティーや麦茶などに切り替えるのも◎。 - 早食い・食べ過ぎ
ついお腹が空くと急いで食べてしまうことも。でも「よく噛むこと」が胃にやさしい第一歩です。 - 夜遅くの食事
就寝前の食事は胃に残りやすく、翌朝の不調に繋がることも。なるべく2〜3時間前には食べ終えましょう。
妊娠中 胃の不調に関するQ&A
Q1: つわりが終わったのに胃がムカムカするんだけど、どうして?
A1: つわりが終わった後も胃の不調が続く場合、**子宮が大きくなることによる胃の圧迫や、ホルモンの影響による消化機能の低下、あるいは自律神経の乱れ**などが考えられます。無理せず食事を工夫したり、リラックスを心がけたりしてみてください。症状が続く場合は医師に相談しましょう。
Q2: どんな食事を摂ればいい?
A2: **消化の良いものを少量ずつ、よく噛んで食べる**のが基本です。おかゆ、うどん、豆腐、白身魚、柔らかく煮た野菜などがおすすめです。脂っこいものや刺激物、冷たいものは控えめにしましょう。食事内容については、医師や管理栄養士に相談するのも良いでしょう。
Q3: 寝る前に何か食べたくなったら?
A3: 寝る直前の食事は胃に負担をかけやすいですが、空腹で眠れない場合は、**消化の良いものを少量だけ**摂るようにしましょう。温かい牛乳や、消化の良いスープなどがおすすめです。食べた後すぐに横にならないように注意してください。
Q4: デメリットは?(胃の不調ケア全般のデメリット)
A4: 食事の工夫や生活習慣の見直しは、基本的に体に良いことですが、**効果が出るまでに時間がかかる場合があることや、症状によってはセルフケアだけでは不十分な場合があること**が挙げられます。自己判断で無理な食事制限をしたり、必要な栄養が摂れなくなったりすることは避けなければなりません。
Q5: 市販の胃薬を飲んでもいい?
A5: 妊娠中に市販の胃薬を使用する場合は、**必ずかかりつけの医師や薬剤師に相談してください**。妊娠中に安全に使用できる薬と、そうでない薬があります。自己判断での使用は避けましょう。
まとめ
妊娠中の胃の不調は、ホルモンや体の変化、自律神経の乱れなど、様々な要因で起こり得ます。食事や生活習慣を工夫し、ストレスを溜めないことが大切です。症状が辛い場合や、いつもと違うと感じる場合は、無理せず医師に相談し、適切なアドバイスをもらいましょう。
ストレスで胃に穴が開きそうだよ!妊娠中じゃなくても、人間関係や不意の出来事、様々な要因で当たり前の日常が崩れることもあります。
「災難ってモンはたたみかけるのが世の常だ、言い訳したらどなたか助けてくれるのか?」編集部でも大好きな人の多い漫画ワンピースの登場人物、ゾロの言葉です。
何かあったら、なんで自分だけと思いがちなんですが、長い人生の中では、このようなことは思いがけないタイミングでくるのが当然。。。
ストレスがまったくなくなることは難しいし、逆に適度なストレスはあったほうがいいともいわれています。
そのストレスが胃などの体にまで影響を与える場合は注意が必要なのですが、大事なのは妊娠中という大事な時期にお腹の中の胎児に悪い影響を与えないということ。
心にゆとりをもって妊娠期間を過ごすようにしましょうね。
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