妊娠中は多かれ少なかれ「つわり」の症状に多くの妊婦さんが悩まされると思います。
私が31歳で初めて妊娠した時のつわりは「だるい」「気持ち悪い」「眠い」など、ごく一般的なものでした。
日常の家事をこなすのがとても辛く、特に食事の仕度は気持ち悪さが先立ち吐いてしまうことも多く、大変なものでした。
しかし旦那は仕事で朝早く帰りも遅かったので、1日のうちの調子の良い時間に料理をしたり、なんとか家事をこなしていました。
しかし最悪だったのが土日です。
旦那がいるのでゆっくり休んでいてもいいのですが、旦那は結婚するまで実家で上げ膳据え膳で育ってきた人で、自分で家事をするという気持ちも能力も全くない人でした。
結婚後は私も専業主婦だったのでそれでも構わなかったのですが、つわりが出てから問題が発生したのです。
当然、旦那は土日でも3度のご飯が出てくるものだと思っています。
寝込んでいる私に「お昼は簡単なものでいいからね。」と言って、したり顔をしていました。
「なんて理解のある良い旦那なんだ!」と自分で思っていたのでしょうね。
私はつわりで料理をすることが無理だったので、出来合いのものを買って来てほしいと頼みました。
私はその時、パンなら食べられたのでサンドイッチをお願いしました。
「買ってきたよ!」と、またしたり顔。
でもそこにはサンドイッチ1つしかないのです。
「あれ?1つだけ?」と言うと「あ、オレは何でも簡単なものでいいから…。」って言うのです。
そして再びしたり顔。
なんとなんと…旦那の分は私に作れと言うのです!
作るのがしんどいから「買ってきて」と頼んだのに全く意味がありません。
新婚だった当時の私は夫婦喧嘩をしたくなかったので、ものすごくイライラしつつも、仕方ないので旦那の要求に応えていました。
つわりが治まってきてからは、また料理もできるようになったので普通に過ごせたので、その苦労は数週間でしたが…。
しかし産後は「つわり」の辛さを忘れるくらいのバタバタした忙しい日々が待っていて自分のことはもちろん、ましてや旦那のことなんて構っていられなくなりました。
夫婦喧嘩が嫌で優しいつもりの空気読めない旦那の言動にも文句を言わずにいた妊娠中ですが、産後は一変。(笑)
小間使いのように私は旦那を指示してビシバシ鬼の指導するようになりました。
いきなりの変貌で甘ちゃんの旦那はムス~っとしたり、ストライキ(?)を起こすなど、離婚危機に陥ることもありました。
妊娠中の甘やかしが響いてしまい産後は散々でしたが、私も良い顔はしていられなくなり、紆余曲折しながらなんとか5年経ちま。
旦那は”イクメン”までもいきませんがそこそこ成長しました。
そんな苦い経験から、旦那の教育は結婚当初や妊娠中からが鉄則だと実感しました。
甘ちゃんの旦那は自分がイクメンだと思っていますけどね。(笑)
妊娠中、なぜかイライラ…。旦那さんとのすれ違いを防ぐためにできること
妊娠中、ちょっとしたことでイライラしたり、涙が出てきたり…。そんな自分に戸惑うこと、ありませんか?
特に身近な存在である旦那さんとの関係にモヤモヤしてしまい、「なんで察してくれないの?」「私ばっかりつらい…」と感じてしまうことも。
実はこれ、あなたが特別にワガママなのではなく、妊娠期特有の心と体の変化による自然な感情なんです。
ホルモンの変化で感情がジェットコースターに
妊娠中は女性ホルモンの影響で、体だけでなく心も不安定になります。いつもなら流せる一言に傷ついたり、不安に押しつぶされそうになったり…。
そんななか、パートナーが無神経な言動をしたように感じてしまい、つい喧嘩に発展してしまうことも。
けれど、旦那さんにとっても妊娠は未知の世界。どう接すればいいのかわからず、戸惑っているだけかもしれません。
よくあるすれ違いパターンと対処法
パターン1:気遣ってほしいのに、何も言ってくれない
解決のヒント:お願いは「具体的に」すること。
「察してよ」は実はかなり難易度が高い要求。
「お風呂掃除、今日お願いしてもいい?」
「ちょっと腰が痛いから、お皿洗い代わってもらえる?」
こんなふうに、お願いを明確に伝えることで、旦那さんも行動しやすくなります。
パターン2:つらさを理解してもらえない
解決のヒント:気持ちを我慢せず「共有」すること。
「今日は吐き気がつらかった…」「お腹が重くて寝つけない」
言葉にして伝えるだけで、相手の理解が深まることもあります。
逆に、何も言わず我慢して爆発してしまうと、相手も驚いてしまいます。
妊婦さんのリアルな声
「情緒不安定なのは自分でもわかってたけど、夫が“ちゃんと頑張ってるよね”って一言言ってくれただけで泣けました。」
「ついイライラしてしまってケンカ。でも後から、“つわりって大変なんだね”って調べてくれてたと知って、思わず仲直り。」
喧嘩の“原因”ではなく、“背景”に目を向けて
喧嘩のきっかけが「洗濯の干し方」だったとしても、本当の理由は「私のつらさをわかってくれない」という不安だったりします。
大切なのは、喧嘩の中身ではなく気持ちの奥にある本音に気づくこと。
旦那さんもまた、不安やプレッシャーを感じているかもしれません。
出産後の夫婦関係にもつながる“今”を大切に
妊娠中のすれ違いは、放っておくと産後クライシスに繋がってしまうことも。
今のうちに、お互いの気持ちを伝え合う習慣を持つことが、長い育児期間を乗り越える大きな土台になります。
まとめ:喧嘩は「悪いこと」じゃない
妊娠中の喧嘩は、お互いが大切だからこそ起こるもの。
無理に我慢せず、気持ちを共有して、少しずつ歩み寄っていきましょう。
小さな「ありがとう」、一言の「大丈夫?」
その積み重ねが、夫婦の絆を深めてくれます。
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