出産まで周りに気付かれなかった妊娠

体験談

31歳で出産した時の話です。

私はそれまで2度の流産を経験し、妊活をしていました。

親戚や友達などもそれを知っていたので、私の前で妊娠や出産の話をできるだけしないように心がけてくれているようでした。

そのため31歳で3度目の妊娠をした時に、安定期に入るまでは家族以外には誰にも言わないようにしていました。

5ヶ月に入り、「もう話しても良いころかな…。」と思い始めた頃。
検診で「赤ちゃんが少し小さめだね」と言われるようになりました。

2度の流産の経験でとても神経質になっていたのと、検診でのこの言葉。
私は「お腹が大きくなって自然にわかるようになるまで周りには伝えないでおこう。」と決めました。

赤ちゃんは小さめながらも順調に育っていました。
7ヶ月くらいになってようやくマタニティー服を着るようになりましたが、それでもまだお腹は全然目立ちません。

そして妊娠していることを黙っているのには都合の良いことに、季節は秋ももう終わりの頃。
だんだんと寒さが増してきて、外出にはコートが必要になってきました。

その頃、学生時代の友人に会いました。
わかってしまったらそれはそれで良いと思っていたのですが、全く気付く様子もなく楽しくおしゃべりをしながらランチをしました。

9ヶ月を迎える年末年始に親戚にも会いました。
親戚中の誰もが私の妊娠に気付いていません。

そして結局、家族以外には妊娠を告げないまま、とうとう出産を迎えました。

予定日より少し早い1月の終わりでした。

夜中に陣痛がきて産婦人科に向かい、案内された部屋でまだ耐えられる程度の陣痛をこらえていると、いつもの顔見知りの助産師さんが入ってきて「え?」という顔をしています。

そして「あら!ごめんなさい。すぐに診察にしますので。」と慌てた様子。
それから分娩台に上がり出産まであっという間でした。

出産は約5時間の安産で、私の目立たないお腹からは2887gの標準体重の元気な男の子が生まれました。

流産を経験してきた私には、初めて抱いた我が子がとてもかわいく、本当にうれしくて涙があふれてしまいました。

その後は…というと、周囲には妊娠報告ではない突然の「出産」報告になったのは言うまでもありません。
「嘘でしょ!?この前会ったばかりなのに!!」という反応で大変驚かれました。

中には「実は養子をもらったんじゃないか。いろいろあったから…」という噂まであったそうです。

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しかしその後、あまりにも私そっくりな顔に成長した息子を見て疑惑は消え、今では笑い話になっています。

著者プロフィール
妊娠・出産・育児に関する情報を発信し続けて10年。サイトの著者ゆうです。長年の運営で培った専門知識と、ママとしての共感を大切に、分かりやすく丁寧な情報提供を心がけています。一人で悩まず、このサイトをあなたの心強い味方として活用してください。
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