私が住んでいるところは田舎で、どこに行くのにも車が必須です。
冬になると雪が降り積もります。
私が初めて妊娠したのは5年前。
「ここ最近は、雪が少なくて温暖化が進んでるんだね。」なんて話がよく出ていた頃でした。
その年の元日に予想もしない大雪に見舞われました。
山の方に住んでいる住民たちは、正月早々に電気も寸断され、車も動けず家から出られないほど降り積もったようです。
私が住んでいるのは国道沿いだったので、家から出られなかったのは1日でしたが、それでもすごい大雪だったことを今でもはっきりと覚えています。
そんな大雪になるなんて思ってもいなかった前日の大晦日。
少し雪が積もっていたのですが、ふわふわしている雪のやわらかさに心は少しワクワクしていました。
夫の実家へ夕食を呼ばれに行った帰り、コンビニに寄ろうと駐車場に入りました。
その時の私は妊娠10ヶ月。
お腹は結構な大きさになっていました。
妊娠中と雪のため、ペタンコブーツを履いていた私はいつも通り「ヨイショ!」と車から降りました。
その瞬間、”つるっ!”と滑ってお腹から”どーん!!”と転んでしまったのです。
私はもちろん、夫もかなり同様していました。
とりあえず起き上がったのですが、心臓はバクバクしていました。
「赤ちゃんになにかあったらどうしよう!」
そんな不安が頭の中をよぎりました。
しかし幸いなことに、雪がそこそこ積もっていたので、お腹から着地してもけがはありません。お腹も痛くないし出血もないし、様子を見ることにしました。
様子をみると決めたのに、次の検診までの間、毎日不安でいっぱい。
いつもは胎動が激しく、お腹の中からいっぱい動きまくっている我が子が、いきなり静かになったりすると不安でどうしようもなかったです。
今までだったら「寝てるのかな。」と思っていたことも、私が転んでからは「大丈夫かな…。」って思ってしまうことが多くなりました。
1月4日、正月明けの外来が始まり、検診予定日ではなかったのですが、私は念のため病院へ行きました。
胎盤剥離などもなく赤ちゃんも元気、心臓も動いているとのこと。
病院に行くまでの間、心配で食も細くなっていたのですが、ほっとした私は食欲も戻りました。
「雪の日の夜に外へ出るなんて、注意が足りなかったな…。」と反省しました。
母子ともに無事だったから言えるのですが、赤ちゃんに何かあったらもっと自分を責めていたと思います。
そんなことがありながら、順調にお腹の中で育った我が子は無事に産まれました。
転んだせいではないのですが、我が子は頭がすごく大きかったため、頭囲を測った看護師さんが3度測り直していたことが印象的でした。(笑)
今では子供も5歳、とても元気に成長しています。