妊娠中の体重管理と血糖値って本当に気を遣ってしまいますよね。
元気な赤ちゃんを産むためには、絶対に避けて通れない妊娠中の体重や健康の管理でダイエットを迫られる方も多いんです。
そんな状況にある妊婦さんに注目されているのが『さつまいも』なんです。
さつまいもの旬は秋と言われているのですが、収穫時期が9月~11月で水分が抜けてより甘みやおいしさが際立つのが1~3月と言われています。安納芋や紅あずまなど多くの種類があり、甘い方がいいものやお菓子に適しているものなどその種類によって収穫後と収穫から2、3ヶ月たって甘みが増したものなど料理に適したものを選ぶといいんですよね。
さつまいもは豊富な食物繊維やビタミンなどが含まれていると同時に、つわり中でも食べることができると妊婦さんにも人気の食材です。
このページでは、妊娠中のダイエットに便利なさつまいもについて
・さつまいもの効果と効能
・妊婦さんのさつまいものメリットと注意点
・さつまいもの食べ方やレシピと注意点
・さつまいもを食べていて便秘?
・妊婦さんの「さつまいも便秘」と対策
・妊娠中ダイエットとさつまいものまとめ
という形で妊婦さんのダイエットの悩みをしっかり解消できるように、
さつまいもについて一緒に考えて行きたいと思います。
妊娠中のダイエットにさつまいもの効果を取り入れてみては?
妊婦さんの体重管理は本当に大変です。
採血や体重など色々な事が数値で管理する事を迫られますし、その正常値から少しでも外れると
『○○さん。太り過ぎです。次の健診までに体重増加なしで行きましょう。』
『○○さん。血糖値が高いので、後日再検査します。○日の何時に来て下さい。』
こんな事を言われて泣いてしまう方も。
そこで最近、妊娠中の体重管理のお供で見直されているのが『さつまいも』なんです。
さつまいもは、食物繊維も豊富でむくみ予防のカリウムやビタミン・ミネラルも摂れます。
体重管理で食べる量や食べ方の注意点はありますが、栄養管理の点から見るととても便利♪
特にもともと太り気味の方や便秘体質の方には是非注目して欲しい食べ物なんですね。
さつまいもの効果と効能について
さつまいもが、なぜ妊娠中の体重管理と栄養管理で注目されているのでしょうか。
その効果と効能についてまとめると
・さつまいもに含まれる『ヤラピン』という食物繊維が便秘解消に効果的
・オリゴ糖も含まれていて『腸内フローラ改善』で免疫力UP
・ビタミンB群・ビタミンCの摂取で鉄分やカルシウムの吸収効率UP
・ビタミンEで血液さらさら。赤ちゃんへの栄養運搬もばっちり
・妊娠中の体重増加になりやすい『むくみ』を豊富なカリウムで改善
これらの効果と効能が妊娠中で『栄養はちゃんと摂らなきゃだけど太れない』という方に最適なんですね。
さつまいもに含まれる食物繊維のヤラピンは、さつまいもを切ると乳液みたいに白くにじみ出てくる液体で、これが『羊水量を一定に保つために腸内で水分を奪われて硬くなってしまいがちなうんちを柔らかくしてくれる』ために便秘の改善にも効果的なんだそうです。
ビタミンB群は、赤ちゃんの成長に欠かせない細胞増殖や母体の血液量を増やす『造血作用』に関わる成分です。
ビタミンCは、妊娠中の肌荒れ改善に効果的で、是非摂っておきたい栄養素です。
ビタミンEで血液がさらさらになると、血流が良くなるので、胎盤や臍帯(へその緒)を通じての赤ちゃんへの血液による栄養運搬がスムーズになるので、赤ちゃんにも嬉しい事なんですよ。
このような効果や効能があるのが『さつまいもが妊娠中ダイエットの妊婦さんに注目される理由』なんですね。
妊娠中ダイエットのさつまいものメリットと注意点
先ほど妊娠中の体重管理と栄養補給に最適なさつまいもの特徴をご紹介しました。
そのさつまいものメリットはやはり『栄養バランスの良さと妊娠中の様々な悩みに対しての働き』と言えるのではないでしょうか。
このようにメリットがたくさんありますが、もう1つ大きなメリットがあるんです。
・でんぷん質に守られたオリゴ糖は大腸まで届きやすい
これは赤ちゃんに栄養を与える事が最優先になり腸内フローラが乱れがちな妊婦さんにとって、便秘の原因になってしまうものです。
うんちが硬くなってしまうと赤ちゃんの成長と共に大きくなった子宮に腸が圧迫されて、蠕動運動(うんちを肛門まで運ぶ運動)が充分にされなくなる妊婦さんの便秘の悩みを解消してくれるんですね。
ちなみに、近所のスーパーでも『○○オリゴ糖配合』などと言われて店頭に並んでいますが、こちらはオリゴ糖だけを純粋に取り出して生成されたもので、確かにオリゴ糖としての純度は高いのですが『胃や小腸で肝臓に吸収されやすく大腸に届きにくい』というデメリットがあるんです。
このように妊娠中の妊婦さんにとってメリットだらけのように思えるさつまいもですけど、その反面でさつまいもを妊娠中に食べる時の注意点もあります。
妊娠中のさつまいもの注意点
・でんぷん質(炭水化物)なので食べ過ぎは逆効果
・トキソプラズマ菌の感染の可能性
この2つの注意点の中で注意したい『トキソプラズマ菌』なのですが、さつまいもの皮に付着している土が感染源になっているので、良く洗って皮をむいてしまえば問題ありません。
トキソプラズマ菌は、妊娠初期の『体幹が出来上がっていない赤ちゃん』では発達障害や脳障害などの危険性がありますが、妊娠中でも中期以降(安定期以降)では、母体が『軽い風邪のような症状』が出るだけなので、必要以上に怖がらない事も大切です。
トキソプラズマ菌に対する恐怖感を煽るような情報も流されていますが、正しい知識を身に着けて『妊娠中の体重管理ダイエット』にさつまいもを使うか使わないかを冷静に判断してくださいね。
また、妊娠中のダイエットで注意しなければならないのは『食べ過ぎ』なのですが、焼きいも屋さんが売っているサイズのさつまいもなら『1日2本までなら大丈夫』です。
さつまいもを食べているのに便秘?
ここまで、妊娠中の体重管理と栄養管理に『これからさつまいもを食べようと考えておられる方』へのメリットや注意点をご紹介して来ました。
ここからは『すでに妊娠中の体重管理にさつまいもを食べている』という方が感じている悩みについて一緒に考えて行きたいと思います。
中には『さつまいもを食べているのに便秘が解消出来ない・・・』と悩んでいる方もおられます。
先ほど、さつまいもの中に含まれているヤラピンという食物繊維の便を柔らかくする働きとでんぷん質に守られたオリゴ糖のお話をしましたが、それでも便秘が治らないと感じている方がいるのは事実です。
このような悩みを持っている方は、もともと『超便秘体質』だった可能性もあります。
さつまいもで便秘が改善されない方の対策
確かにオリゴ糖は腸内細菌にとって『エサになってくれて元気づけてくれる』働きがあります。
しかし、長らく『便秘に悩んできた方』の場合は、すでに善玉菌が限りなく少なくなっていて、そもそも『腸の蠕動運動(うんちを肛門まで運ぶ運動)が行われていない可能性』もあるんです。
そういった方の場合は、そもそも善玉菌が少ないので少ない善玉菌に『オリゴ糖のエサ』を与えても改善されない(もしくは改善までに非常に時間が掛かってしまう)事が考えられます。
ですので、そもそもの原因である『善玉菌のあたま数を増やしてあげる』必要があります。
乳酸菌や酵母菌など活きたまま大腸まで届いて、善玉菌として定着してくれる菌を摂取する“菌活”を行うのが対策として有効かも知れません。
”菌活”対策としては、さつまいも以外にもヨーグルト(無糖)を摂り入れるなどしてみてはいかがでしょうか。
妊娠中ダイエットのさつまいものまとめ
妊娠中の体重管理ダイエットについてのさつまいものメリットや注意点をもう一度振り返ってまとめました。
・さつまいもは栄養バランスが妊娠中ダイエットに最適
・食べる量や食べ方の注意点さえ守れば手軽&安全♪
・妊婦さんの便秘改善に最適
・それでも便秘が改善されない場合は菌活を試してみる
最近は臨月ぎりぎりまで働く妊婦さんもおられますし、妊娠前からの体質など条件も様々です。
ご自身に最適な、妊娠中の体重管理にさつまいもを試してみてはいかがでしょうか。