「妊娠中にダイエットサプリメントを使っていいの?」
このように疑問に思われている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
妊娠中の体重管理ダイエットは、実は血糖値、高血圧、尿タンパク、浮腫などの妊娠中のお産に向けての合併症や色々な病気の併発が怖い糖尿病や高血圧症候群等の病気を防ぐための目的があり、そのためなのでもともと体重を増やさないことが目的なんです。
逆に言えば、糖尿病の原因になる血糖値が高い値で安定してしまうことや、妊娠中高血圧症候群のように血圧が高くなってしまう事を防ぐことが目的なんです。
もちろん妊娠中に太りすぎることで、難産になってしまう微弱陣痛なども起こりやすくなるので、それを防ぐという目的もあります。
このような目的がある妊娠中の体重管理ダイエットにダイエットサプリメントを使ってよいのでしょうか。
今回はこのようなところを詳しく見ていきたいと思います。
ダイエットサプリメントはどんなものがあるの?
ダイエットサプリメントというものは、大きく分けて2種類のものがあると考えてもらえるとわかりやすいと思います。
その2種類のダイエットサプリメントとは…
・脂質や糖質の吸収を抑えるサプリメント
・酵素やミネラルなどの栄養補給を助けるサプリメント
大きく分けてこの2つのサプリメントになります。
この2つのタイプのサプリメントは前者の方がギムネマやキトサン、キャンドルブッシュなどのハーブや甲殻類の殻を使った粉末などで、大腸の腸管からの栄養吸収を阻害して、その代わりに脂質や糖質も吸収をブロックするといった仕組みのサプリメントです。
また、もう一方の酵素やミネラルの補給を目的としたサプリメントは、タンパク質やビタミン群、そして食物繊維、カリウムやカルシウム、マグネシウムなどの必須ミネラルといったものを効率よく補給することによって妊娠中の蓄え体質を改善することが目的であったりします。
ではこの2つのダイエットサプリメントの中でよりどちらのサプリメントが良くないのかというところをまず見ていきましょう。
妊娠中にダイエットサプリメントを使っていいの?
妊娠中にダイエットサプリメントを使う事は決しておすすめできません。
実は、先ほどご紹介したダイエットサプリメントも前者はDHCやファンケルなどからそれらの成分名で販売されていたり、カロリミットやフォースコリーなどのカロリーの吸収を阻害するサプリメントというイメージの名前が漬けられて販売されたりしています。
この前者のタイプのサプリメントは妊娠中にあまり飲む事はお勧めできません。
そして、それはパッケージの方にも裏面を見ると『妊娠中や産後の授乳中の方のご利用はお控えください』という注意書きが書かれています。
これは有名食品メーカーである大手企業が社会的、道義的責任として記載しているものですので、こちらの指示には従っておいた方が良いでしょう。
また、もう一方のサプリメントの方は酵素サプリメントや昆布茶サプリメントといったもので、こちらのほうは豊富な栄養バランスで乳酸菌や酵素、酵母菌、タンパク質、ビタミン類、カルシウムやマグネシウム、カリウムなどの必須ミネラルなどの成分配合で妊娠中の栄養補給を支えるという目的もあります。
ですので、こちらの方は妊娠中に使っても良いサプリメントということが言えると思います。
実際に後者の方は、食事制限を行ってそれによって栄養補給に不安があるちゃんと栄養摂取ができているかどうか心配で、栄養バランスに乱れはないのかといったような疑問や不安を感じている方に飲んでもらうことができるサプリメントです。
このようにダイエットを助けるサプリメントとしては、大きな考え方の違いがあるということがおわかりいただけたかと思います。
そして前者のいわゆる「ダイエットサプリ」と呼ばれるものはあまり妊娠中には使わない方が良いということが言えるんですね。
大人のカロリミットは妊娠中に飲んでもいいの?
上記でも説明しましたが、それは大人のカロリミットという商品でも同じです。
妊娠中に継続的に飲むことは良くありません。
なぜかというと、大人のカロリミットには、糖分を体が吸収するのをカットし血糖値を上げてしまう作用があります。
これは、お腹の中で成長中の赤ちゃんにとっては良くありません。
なので、もし大人のカロリミットを愛用したい場合は、妊娠中や授乳中を避けたほうが良さそうです。
では妊娠中のダイエットはどのような方法で行うのが良いのでしょうかそこら辺をもう少し詳しく見ていきましょう。
妊娠中のダイエットはどうすればいい?
妊娠中のダイエットは、どちらかというと常に細かく体重計に乗って、
・一回の食事でどのくらい増えるのか
・昨日と今日で体重増加はどのくらいか
といったところを細かく傾向を練って食事の方法や食事の質といったものを考えながら行っていくのが理想的と言われています。
もちろん食べ過ぎを防ぐということが大切である事は言うまでもありませんが、それと同時にできるだけ食事の質という意味で味付けを薄くしたり膝を抑えたりといったことや、糖質である炭水化物の量を少なくしたりといったことが大切になってくるということが言えると思います。
妊娠中はすい臓の働きによって分泌されるインスリンの効きが弱くなってしまうため、血糖値が上がってしまうと妊娠糖尿病の危険性が増してしまいます。
そのためできるだけ血糖値を上げないようにすることが大切なんですね。
また妊娠中に血糖値が上がってしまうとその分だけインスリンの働きによって脂肪に置き換えられてしまう割合が大きくなってしまいます。
またそれを消費できるだけの運動量も確保することが難しいので、その分だけ摂取する糖質を制限すると考えた方が良いんですね。
ですので、例えば今まで食べていたパンを食パンからブランパンに置き換えたり、全粒粉のパンに置き換えるなどのできるだけ糖質を取らないといった考え方を徹底していくのが大切なのではないかと思います。
また、ご飯のお米の場合なら、玄米にしても糖質自体はそれほど抑えることができないので、むしろ雑穀米を使って、糖質の量自体を少なくするような食事にするのが大切かと思います。
またそれと同時にお肉やお魚、野菜などの副菜を中心に食べて栄養バランスをしっかりととっていくようにしたいものですね。