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ママの変化 体験談

妊娠中は電車に乗るのが辛い?やさしい世界はなくなったんだろうか

妊婦さんや高齢者の方には席を譲ってあげよう。これは誰もが一度は教わっていることだと思います。学校であったり、家庭であったり小さなころはこの教えに誰も意義を唱えなかったと思うのですが、社会に出ると人は変わってしまうのでしょうか。

今回は妊娠中につわりの影響で電車の中で不安がっていた方の声を取り上げようと思います。

電車などの公共機関で妊婦さんはどんなつらい思いをしているのか

 

私は産休を取るために、妊娠8ヵ月ごろまで働いていました。

毎朝通勤ラッシュの時間の電車に30分ほど乗っていました。もちろん座れないですし、ぎゅうぎゅうの車内にいるとつわりがひどい時期は車内の熱気で、必ず気持ち悪くなってしまっていました。

1度、気分が悪くなって冷や汗が止まらなくて、満員電車の中で立っていられなくなり、その場にしゃがみこんでしまった事もありました。その時は近くにいた方が声を掛けて下さって、次の駅で降ろして下さったので本当に助かりました。

その時はまだお腹もそんなに出ていなくて、寒い季節だったので洋服でさらに分からなかったので席を譲ってくれる方もいませんでした。毎日30分早く家を出て、気分が悪くなると途中で降りてトイレで吐いていました。電車を降りてもすぐにトイレがある訳ではなく、だいたいホームの端っこか、ホームの階段などを上がったところにあるので、間に合わない時は柱の陰に隠れてビニール袋に吐くこともありました。必ずコンビニの袋をかばんに入れていて、無い時はすごく不安になっていました。

つわりで気持ち悪くなっている女性

同じような経験をした友人から、マタニティマークを付けることを勧められ、賛否両論あったので付けるのをためらっていましたが付けることにしました。

初めてマタニティマークをつけて優先座席の付近に行くと、若い男性が席を譲ってくれました。

妊娠中は不安定になっているので、人に優しくされるのがすごく嬉しくて、未だに覚えています。

 

ですが、やはりいいことばかりではありませんでした。

ホームの階段を降りる時、下が見えなくて端で手すりを持ってゆっくり降りていると、後ろにいた中年男性がわざと私の持っていたバックに体当たりしてきた事がありました。バックのわかりやすい所にマタニティマークを付けていたので妊婦という事は分かっていたはずです。

もしかしたら転んでいたかもしれないと思うと本当に怖かったです。

駅のホームから見た新幹線

他にも、優先座席に座ろうとしている私を押しのけて席を横取りしてくるおばさんもいました。また、席を譲ってもらっている私を睨んで舌打ちしてくるおじさんもいました。マタニティマークをつけて悲しい思いをする事が多かったのですが、優しい方もたくさんいました。明らかに疲れきっていて立ったまま寝ているサラリーマンの方がいて、目の前の席が空いた時に私に声を掛けて席を譲って下さったり、マスクをして咳き込んでいるおばさんが譲って下さったり(その時はさすがにお断りしました)、大きな野球バックを持った部活帰りの学生がマタニティマークを見つけて無言で席を立ってくれた事もありました。少し離れたところから、「ここの席空いてますよ!」と教えてくれる方もいました。

私が経験した中のイメージなので偏見もあるかもしれませんが、学生さんはマタニティマークを見るとすぐに席を立って譲ってくれる方が多かったです。若い方や、おばさんは優しくしてくれる方が多く、本当にありがたかったです。電車内で優しくして下さった方の顔や出来事は今でも記憶に残っているほどです。

 

偏見ですが、ぶつかってきたり、舌打ちをしてこられたのは中年の男性の方で、車内で私の事をジロジロ見てきたり、嫌な顔をしてくる方も多く、妊娠中はかなり嫌な気持ちになりました。

ただでさえ情緒不安定になっていたので普段なら気にならない些細なことでも、すごく傷付いてしまいました。マタニティマークが賛否両論ある理由を実感しました。今はまだ子どもが1人なので、これから家族を増やしていくことも考えていますが、正直もう電車には乗りたくありません。

様々な経験をした事で嫌なことがあってももう免疫はついているかもしれませんが、電車内でのつわりと、人の冷たさは少しトラウマになっています。別に席を譲ってくれなくてもいいので、嫌な顔をしたりわざと嫌がらせをする事だけは辞めてほしいです。

自分が色々な方に出会ったので、電車で妊婦さんを見つけたらすぐに席を譲るようになりました。運動がわりにあえて立っている方もいらっしゃるので断られることもありますが、「どうぞ」と優しくしてくれるだけでも私は嬉しかったので、声をかけるようにしています。

 

今妊娠されている方や、今後妊娠を考えておられるプレママさんたちの中にも電車通勤される方は多くいらっしゃると思います。つわり対策として、私は食べづわりだったので、食べ物を常に持ち歩いていて、電車に乗る直前に食べていました。また、私の意見ですが、マタニティマークは付けた方がいいと思います。そのせいで辛い思いをする事も確かにあるかもしれませんが、その分温かく接して下さる方もたくさんいらっしゃいます。

特に見た目では分からない妊娠初期は、立っているだけでも辛いのに周りの方は分かってくれません。私のように、妊婦さんを見つけたら必ず優しく接しようと思っている方もたくさんいるはずです。世間の声や、このようなエピソードを聞いて怖くなるかもしれませんが、優しい方の方が多い事を忘れないで欲しいです。

体験談を寄せていただいて思ったこと

今回寄せて頂いた妊婦さんの声は実は多くの方が経験したことでもあるんです。

電車や公共機関などで本来ならば妊婦さんに対してやさしい世界であってほしいのですが、そうでないケースは山のように出てきます。

日本はとても素晴らしい国だ。誰もがやさしくて、食文化も素晴らしい。海外からとてもありがたい評価を受けている日本がこのままでいいのでしょうか。

どんなにいい人が多くてもたった一人のいやな行為によって印象は一気に悪いものになってしまいます。性善説かもしれませんが、それでも妊婦さんだけではなく高齢者の方や小さな子供に対する配慮を持つ大人が一人でも増えるとうれしいと思います。その一人は必ずどんどん増えていくはずです。

もちろん悪いことをする方がいなくなるとは思いません。そこはどうすることもできないのかもしれませんが、やさしい人を一人でも増やすことはできるはず。声をかけて嫌な顔をされたとしても、声をかけずに過ぎ去ってしまった罪悪感よりはましだと思いませんか?

妊娠初期のつわり解決法はこんなことがあった - 妊娠中プレママ応援団
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