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ママの変化 体験談

今思えばあれがツワリ!体はギトギト、やる気は出ない、そして妊娠糖尿病。

ウっときて洗面所に駆け込み、オエっとなる。

つわりで気持ち悪くなっている女性

テレビドラマ等のワンシーンでよく見るそれが「ツワリ」だと思っていました。

自分が出産を終えるまでは。ツワリがあるか否かは個人差があり人それぞれで、よく母親に似ると聞いていました。妊娠中に誰かに会っても「ツワリはあるの?」「ツワリはひどいの?」という質問を受けたこともしばしば。自分の母に会っても「お母さんはツワリがひどかったから、あんたもひどくなるかもしれないね。」とよく言われました。しかし、ツワリの有無や程度だけでなく、ツワリの種類や感じ方も色々あるという事は、自分が経験して初めて分かりました。
私が妊娠したのは、いわゆるバリキャリ中のことでしたが、訳あって本来の出産休暇のタイミングよりもかなり前倒して休暇に入ることになりました。朝から晩まで働いて、太陽が昇っている間に自宅にいるなんて土日祝くらいのことでしたから、平日の穏やかな日中に自宅にいる自分に違和感を覚えたものです。最初のうちは、そのゆったりとした平日の雰囲気が良くて、時間に追われず掃除機をかけたりニュースを見たりするだけで満足でした。
時間はあるのに何もやる気が出ない、しかもなんか体が脂っぽい事に気が付いたのは、妊娠3か月頃の初期だったと思います。私が通う産婦人科のクリニックは、電車か車でなければ通えない場所にありました。「妊娠中は運転を避けるべき」という情報を鵜呑みしていたため、自分で運転をして車で通院する選択肢はなく、電車を乗り換えバスに乗り継いで定期検診に通っていました。バスは30分~45分に1本くらいしかなかったため、電車とバスの乗り継ぎタイミングが悪いと、その片道は約1時間。検診がある日は、なんだかそれだけでぐったり。通勤片道1時間かけて通い、バリッバリの仕事をして、また1時間かけて帰宅後に自炊して旦那の帰りを待ち、日付が変わるまであと1~2時間という時間帯に夕食をとって深夜に寝る。そんなバリキャリ時代がウソのよう!
往復2時間かけて定期検診から帰ってきたと言っても、まだ陽も沈まぬ明るい時間帯。通っているクリニックにあるプールでマタニティスイミングをやったり、クリニックで開催されるマタニティヨガに参加したり。そんなマタニティ・ライフを想像していました(だって雑誌に載ってるじゃん!)。しかし現実は、マタニティスイミングやヨガ開催のチラシが貼りだされているのを横目に、申し込む気力もなく、帰りのバスの時間を気にするばかりでした。
なぜか電車の中など外出中に気持ち悪くなることもなかったです。ただやる気がでないモヤモヤ感が付きまとい、お風呂に入る時に自分がなんかギトギトしているなと気づく。定期検診から自宅へやっと帰ってきてソファにどかっと座るも、なぜなぜどうして、次に何かをやる気にならない。旦那が帰ってくるまでまだ何時間もあるから、ゆっくり夕食の用意でもして、余った時間で読書やネットサーフィンでも・・・頭では計画がポンポン出てきても重い腰が持ち上がらない(胎児がいると言っても、本当に腰が重いわけではなくて重いのは”気持ち”です)。ソファに座ってボーっとしていると、いえ座ってではなく上半身だけ横たわってボーっとしていると、あっという間に日は暮れました。カーテンも閉めずにうっすら暗くなり、部屋にポツンと一人いる自分を認識すると、さすがに「ヤバイ、こんな時間」と思い、夕食の準備に取り掛かかりました。夕食後に入浴というのが自分の生活順序だったのに、頭も体もなんか脂っぽい気がして、夕食の準備が終わると、旦那の帰りと夕食を待たずに先に入浴を済ませました。
そんな私がこんな妊婦生活ではヤバイと思って始めたのが、雑誌で掲載されているような格好良いマタニティ・ライフじゃなくていいから、とにかく自分なりに毎日をルーチン化することでした。起床時に気持ち悪いわけではなく、言われてみればちょっとダルイという感じだったため、早起きは無理でも旦那の起床とそう変わらない時間に起きる。旦那を見送ったら、洗濯機を回している間に、ゆっくりでいいからクイックルワイパーをかける。洗濯を干したらダラダラしてもOKの時間。買い物に行きたい時は行くし、何かを調べたい時はネットサーフィン。赤ちゃんの健康は第一に考えたいから昼食はなるべく自炊、でも無理しない。納豆ご飯やお味噌汁と夕食や朝食の残り物など。午後は定期検診か海外ドラマ鑑賞。定期検診は電車やクリニックの混雑時間帯を避けるため、午前中ではなく午後に予約をするように心がけました。定期検診がある日でも夕方から、ない日は昼食後から時間があくので、「遅くても17時まで」と時間を決めて、好きだったけどバリキャリ時代は思うように観れなかった海外ドラマ鑑賞を始めました。この「ドラマ鑑賞」が救いの一手となりました。
海外ドラマを見たことがある方はご存知と思いますが、同じドラマでもシーズン1、シーズン2と次々と展開され、1シーズンに20~24話ほどのエピソードが存在し、長いものではシーズン10とかまで続きます。また、次のエピソードが見たくて見たくて仕方ない作りになっていて、何もやる気の出ない妊婦生活には最適でした。自分で決めた制限時間の17時が来てしまうと、「次が見たいがまた明日」と我慢して終了するのですが、明日が楽しみで楽しみで仕方ない。そして必ず今日と同じ明日が来てくれて、また観れる。あのワクワク感は何でしょう、今でも忘れられません。
そして極めつけは、検診項目の中であった妊娠性糖尿病の検査でひっかかってしまったこと。これを機に、食事制限(厳密には自己管理)が始まるわけですが、栄養素のことや何が血糖値を上げるのか知識が深まり、クリニックで開催される低糖クッキング教室に参加するようになりました。私の海外ドラマ鑑賞を含むルーチン化された日々に、低糖クッキング教室が加わることで、ほんの少しだけ、雑誌に掲載できるようなスケジュールができました。
今思えば、体が脂っぽかったのも妊娠中の体の変化だったんだと分かります。出産後は治りましたから。なんだかやる気が出ずにだるかったのも、あれがツワリだったんだなと思います。言い換えれば「気持ち悪い」「気分が悪い」ということだったんだなと後から繋がりました。妊娠して出産して育児して、次々とまた違った悩みが出てきますが、1つ1つ乗り越えて母になるんだな、そう思いつつ、今は保育園児となった我が子の悩みは今も尽きることはありません。

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