記事内に広告を含む場合があります。

体験談

あくなきお菓子への欲望

妊娠中に暴飲暴食に走ったことありませんか?
今回の記事は友人の実体験を記事にしてみました。
お菓子の大好きな友人は妊娠したことでお菓子抜きダイエットに挑戦したようです。
どうなったのでしょうかw

おやつを思い浮かべる女性

お菓子大好きの妊婦さんがダイエットに苦戦?

169センチ、48キロ。 これが私の18歳からずっと保ち続けている体型でした。
永く販売業に従事していたため、重たい荷物を運んだり、長時間立ち続けたりすることには慣れていました。販売業が、一般事務の仕事に比べて1日の消費カロリーが1000キロカロリー以上多いことを何かで読んだことがあります。
そのおかげもあってか、プライベートで特に運動らしい運動はしていなかったのですが、私の体重は加齢とともに増えることはありませんでした。そしてそれが密かな自慢でもあったのです。

30歳を過ぎて初めての子供を妊娠しました。5ヶ月目ぐらいまではつわりがひどく、最初のうちはさらに体重が減りました。つわりが終わり、食欲が回復した頃、それまでの分を取り戻すかのように私は大食漢になりました。食べても食べてもお腹は満たされず、欲望の赴くままに口にしました。体重は残りの4ヶ月で、一気に12キロ増えました。妊娠に伴う糖尿病を懸念した医師から、注意を促されました。
無事出産を終え、最初の2ヶ月ほどは育児疲れで睡眠もままならないことから、一気に体重は6キロほど減りました。「これは楽勝かも」と油断していたのがいけなかったのか、その後の体重の減りのペースはとても遅くなりました。

「 このままでは仕事復帰までに、元の体型に戻せない!」そう思った私は、それまで大好きだったお菓子を一切立つことに決めました。特にチョコレートが大好きで、疲れた時やイライラした時に摂取すると、心も体も軽くなりました。一番好きなことを断つことで、職場復帰までに体重を戻すという願掛け的意味合いもありました。

お菓子抜きダイエットは、まず家中のお菓子をなくすことから始めました。いざという時のためにストックしておいては、その「いざ」がすぐ来てしまうと思ったからです。 スーパーに買い物に行った時は、意識してお菓子コーナーを通らないようにしました。最近のスーパーはいろんな仕掛けをしていて、入り口近くに季節のお菓子コーナーを臨時で設けていたり、ワインのコーナーにつまみのお菓子を展開していたりと、気を抜くと誘惑に負けそうなことがいっぱいです。
また主人やよく来る姑には事情を説明して、お菓子の差し入れをしないようにお願いしました。特に姑は「たまには食べた方がいいんじゃないの?ストレスをためる方が危険よ。」と心配してくれましたが、私の決意はかたくなだったのです。

努力の甲斐あってか、スローペースではありましたが止まっていた体重の減りが動き出しました。 お菓子抜きダイエットを始めてから、3キロ減らすことができました。「よしこのまま続けていこう!」という明るい気持ちと、「それでもやっぱり食べたい」という弱い気持ちが混在していました。

そんなある日のこと、学生時代から仲の良かった数人の友達が、我が家に遊びに来てくれました。ママとしての先輩もいて、 子供達も加わり賑やかな集まりとなりました。
ここでひとつ大きな問題が、友達たちがたくさんのお土産を手に遊びに来てくれたことです。お土産の定番はやはりスイーツ。それと子供たちが喜びそうなお菓子たち。
感謝の気持ちを述べて器にあけて、テーブルに出しました。
「あれ?食べてなくない?」そのうち一人の友達が、私が全くお菓子に手をつけていないことに気がつきました。「誰よりも好きだったよね?昔から甘いもの。」そう言って不思議がる友人に、お菓子抜きダイエットのことを白状しました。
「そうだったんだ。それ知ってたら、何か違うもの持ってきたのに。野菜スティックとかさ。」と気を利かせて言ってくれたのですが、その後すぐに「でも辞めたら?黙ってても職場復帰したら自然と体重戻るって。我慢するのが一番よくないよ。」とも言われました。
「そうだよ。今でも充分細いし。本当に子供生んだの?って感じ。」という一人の言葉に、私の中の何かが、バタンと大きな音を立て お菓子を禁じる扉を壊しました。
「そうだよね!食べるよ、私やっぱり!」そう宣言して、美味しそうなお菓子たちを、これでもかというくらいたくさんいただきました。
数ヶ月ぶりに食べるスイーツは、どれも本当に美味しくて、友人達が帰った後も残ったお菓子を一人で全部平らげてしまいました。

その日の夜です。私は急な胸焼けに襲われて、夜中トイレから出ることができませんでした。スイーツの後にしっかり平らげた夕飯も一緒に、何度も何度もリバースしました。とうとう胃の中に出すものがなくなっても、こみ上げてくる嗚咽を堪えることはできませんでした。
たまたま翌日、子供の定期検診だったため、その時に一連のダイエットと昨晩の出来事を担当医に話しました。
担当医は「昨日で気が付いてよかったです。もしこのまま続けていたら、摂食障害につながる危険があります。」と言われました。大好きなお菓子を我慢する→余計にお菓子への執着が増す→ 歯止めがきかず一気に食べる→吐き出す→再びお菓子を我慢する→いざとなったら吐いてしまえばいいのだと思うようになる。そのような流れだと教わりました。
特に私のように、生真面目なタイプの人間に、このようなダイエットの失敗が起こりやすいそうです。

それ以来怖くなって、お菓子ダイエットをやめました。もちろんお菓子以外のダイエットもしていません。
職場復帰まで体重が完全に戻ることはありませんでしたが、むしろ現在の体重の方がスタミナもバッチリで、子育てとの両立には向いているのだと思っています。現在は、52キロが私のベスト体重となっています。

-体験談

© 2024 妊娠中プレママ応援団