私はもともとあまり太りやすい方ではなく、たくさん食べる割には痩せている方で、体重が増えてしまっても簡単に体重が落ちる体質でした。
そんな私は独身の頃に友人が「妊娠して体重がどんどん増えて先生に注意されてる。」「23キロも増えちゃった!」なんて話を聞いても、「そんなに食べてないとか言いながら、本当は食べ過ぎてるんじゃないの?」と心の中で思っていました。
ところが私自身が妊娠した時、太りやすくなることを実感させられることになったのです。
妊娠8週の時に妊娠が判明し、栄養士の資格を持っている私は”腕の見せどころ”と色々考えて献立を立てていました。
そして「妊婦はたくさん栄養を摂らなければ!」と、いつもよりも多めに食べてしまっていたのです。
しかも「太りにくい体質だから栄養バランスに気を付ければ好きなだけ食べても大丈夫だろう…」と思い込んでいました。
さら”食べ悪阻”だったために、お腹が空くと吐き気がするので常に何か食べているような状態で、どんどん体重が増えていたのです。
体重計にもほとんど乗らず過ごしていたので、20週くらいの頃の妊婦健診で「1ヵ月で3.5キロも増えてるよ!このペースで増えたら大変だよ!」と看護師さんに言われてびっくりしました。
20週と言えば…赤ちゃんもまだ小さいし、子宮や羊水だってそんなに増えていない時期。
要はほとんど私の脂肪として体に付いてしまったのです。
このペースで増えていったら妊娠中毒症や難産の可能性もあるので、すぐに食事管理を厳しくすることにしました。
朝食は、フルーツグラノーラと牛乳か豆乳、間食は果物か軽めのお菓子、昼食と夕食は腹八分目と決めて実践してみたら、4週間後の健診で600gしか増えていなかったので、看護師さんから「頑張ったね!」褒められて嬉しくなりました。
しかし尿検査で糖が出ていると言われて落ち込みました…。
「1+だし次の健診の時が大丈夫なら妊娠糖尿病じゃないよ。今朝ジュースとか飲んできた?」と聞かれたのですが、その日の朝食は納豆とキムチを少しという糖分が多いとは思えなものだったので心配になりました。
そこでまた自分なりの厳しい食事制限を始めました。
次の健診の尿糖はマイナスという基準値になり、本当に安心しました。
その後も、1ヶ月に1キロ以内の増加に抑えることができ、妊娠前の体重から10キロの増加で出産を迎えることができました。
後期は少し食べるだけで増えてしまうので、毎日ウォーキングをして体重管理をしていたのがとても辛かった記憶です。
そして、自分が妊娠してみたことで友人の気持ちがよくわかったし、妊娠中の体での体重管理は難しいものだと痛感しました。