私たち夫婦は、なかなか子宝に恵まれませんでした。
結婚して約3年。
不妊治療の専門病院へ通い、やっと待望の第1子を妊娠することができたのです。
その道のりは、正直くじけそうなくらい大変で辛いものでした。
「私達には子供ができないのかな?」とネガティブになり、主人と話し合うこともよくありました。
また不妊治療が辛いものだったこともあり、主人にはイライラをぶつけていました。
毎日の注射…時々、体調不良が起こることもあり…急に仕事を休まなければいけない日もありました。
そんな時は決まって、「どうして主人はいつもどおりの生活なのに私だけがこんな目に合わなければいけないんだ!」とストレスになり、また主人にイライラをぶつける。
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今思うと…主人には申し訳なかった気持ちでいっぱいで、それでも私を支えてくれた事に感謝しています。
不妊治療の結果、大変嬉しいことに妊娠することができました。
そして私は世の妊婦さんが経験するであろう”つわり”を初体験することになりました。
これがまたとても辛いものでした。
まず、食べるものがのどを通りません。
においを嗅ぐだけで、テレビで料理番組が始まるだけで吐き気が起こりました。
毎朝、眠気がひどくて体もぐったりして布団から起き上がれないのです。
布団から出る時はトイレに行く…ただそれだけを繰り返す毎日。
食事を作るどころか、何の家事もすることができませんでした。
そんな毎日を過ごしていたある時、主人の体調にも変化が表れました。
「なんか、おれも気持ちが悪くて体調が悪いんだけど…。」
それを聞いた時、最初は「風邪じゃない?」と思いました。
私はどっちみち家事ができる状態ではなかったので、風邪対策として部屋を別々にし、できるだけ顔を合わせるのをやめ、主人の体調が良くなるのを待つことにしました。
それから数日経ちましたが、主人の風邪は治りませんでした。
熱もなかったので病院に行くほどでもなく、ただ単に”なんか気持ち悪くて体に力が入らない”という症状だったそうです。
「とにかく早く治るといいね!!」と話していました。
主人の体調不良が変だと気が付いたのはそれからすぐのことでした。
妊娠中のママ向けの雑誌にあった内容で、”つわりは移る”というものがありました。
「ん!?」と興味を持ち、食い入りながら読むと、”仲のよい夫婦はまれに旦那さんにつわりのような症状が出る事がある”ということでした。
これは心理的なものが大きく、奥さんの症状を心配するあまりに自分の体調も悪くなるというものでした。
それを読んだ私は笑ってしまい、冷静になった時にはとても感動してしまいました。
実はうちの主人…わりと無口で、あまり何も言ってくれないタイプなんです。
だからその話を読んで、「とても心配してくれているんだな。」と心が温かくなりました。
何も言わないけど心では色々考えてくれているんだと思えるようになり、2人で子供を育てる事がより楽しみになりました。