妊娠後期に入ると、「体が重くなってきたなぁ…」「出産のことを考えると不安かも…」と、心も体も揺れやすくなる時期ですよね。お腹の赤ちゃんが元気に育ってくれているのはうれしい反面、眠りが浅くなったり、腰がつらかったり、思うように動けなかったりと、悩みも増えてくるもの。
でも大丈夫。妊娠後期は、無理せず自分をいたわりながら、赤ちゃんを迎える準備を進める時期です。この時期を心地よく、そして安心して過ごすためのポイントを、この記事で一緒に見ていきましょう。
赤ちゃんとの対面まで、あともう少し。あなたの毎日が少しでも穏やかになるよう、丁寧にサポートしますね。
【いよいよ!】妊娠後期の過ごし方 完全ガイド|陣痛が来る前に「やっておきたいこと」リスト
こんにちは!妊娠後期に入られたあなたへ。
お腹の中で大切に育ててきた赤ちゃんに会えるまで、いよいよあとわずか数ヶ月、そして臨月に入られた方は数週間、という時期ですね。ドキドキ、わくわくする気持ちとともに、体の変化によるマイナートラブルや、出産へのちょっぴりの不安も感じているかもしれません。
この妊娠後期は、赤ちゃんが生まれる準備を仕上げる大切な時期であり、同時にママ自身が心と体の準備を整える最終段階です。無理せず、でも後悔なく過ごすために、この時期に知っておきたいこと、そして陣痛が来る前に「これだけはやっておきたい!」ということを、心を込めてお伝えします。
妊娠後期の体の変化とよくある症状
妊娠後期、特に臨月にかけて、赤ちゃんはぐんぐん成長し、お腹の大きさもピークに近づきます。それに伴い、様々な体の変化や症状が現れやすくなります。
症状 | どんな感じ? | 原因やポイント | ママへの寄り添いメッセージ |
---|---|---|---|
お腹の張り( Braxton Hicks ) | お腹がキューッと硬くなる。不規則で痛みがないことが多い | 出産に向けた子宮の練習。安静にすると治まることが多い | 「また張った…」と心配になることも。無理してるサインかも?休んでね。 |
息切れ、動悸 | 少し動いただけで息が上がる、心臓がドキドキする | 大きくなった子宮が肺や心臓を圧迫するため | 呼吸が苦しい時は座ってゆっくり。無理せずマイペースでね。 |
頻尿 | トイレが近い、特に夜中 | 赤ちゃんが膀胱を圧迫。後期後半で赤ちゃんが下がると少し楽になることも | 眠りを妨げられがち。寝る前に水分を控える工夫もしてみてね。 |
腰痛、恥骨痛、股関節痛 | お腹の重さ、ホルモンで骨盤周りが緩むため | 姿勢に気をつけて、クッションを使ったり、骨盤ベルトも有効 | 痛いと辛いよね。体を休ませる時間を意識してね。 |
むくみ | 足、手、顔などがむくむ | 水分貯留、血行不良。圧迫、塩分控えめ、軽い運動、休息が大事 | 「ゾウの足みたい…」と落ち込むことも。頑張ってる証拠だよ。 |
眠りが浅くなる | 寝つきが悪い、夜中に目が覚める | 体の不快感、頻尿、不安など | 「眠れない…」と焦らず、横になって体を休めるだけでもOKだよ。 |
胃の圧迫感、胸焼け | 食後にもたれる、胃酸が上がる感じ | 子宮が胃を押し上げるため。後期後半で赤ちゃんが下がると楽に | 一度にたくさん食べず、少量ずつ回数を分けてみてね。 |
胎動 | 力強く、時には痛いキックや、グニョーっと伸びる感じに変化 | 赤ちゃんが大きくなり、子宮内のスペースが狭くなるため | お腹の中の赤ちゃんとの最後の貴重なコミュニケーションを楽しんでね。 |
これらの症状は、あなたが赤ちゃんを迎えるために一生懸命頑張っている証拠です。つらい時は我慢せず、「休む」ことを最優先にしてくださいね。
陣痛が来る前に!妊娠後期に「やっておきたい」大切なことリスト
赤ちゃんにいつ会えるかな?と待ち遠しい気持ちでいっぱいになるこの時期。焦らず、でも着実に、出産と新しい生活への準備を進めましょう。これはあくまで「リスト」なので、全てをこなす必要はありません。あなたの体調とペースで、できることから始めてみてください。
【体の準備】無理なく体を整える
- 適度な運動を続ける: 体力維持、体重管理、お産の進行を助けるために。医師の許可があれば、ウォーキング、マタニティストレッチ、マタニティヨガ(骨盤周りを意識)などがおすすめです。
(関連:マタニティヨガはいつから?どんな効果があるの?) - 休息時間をしっかりと確保する: 疲れやすい時期です。昼間に短い休憩を取るなど、意識的に体を休ませましょう。
- バランスの良い食事と水分補給: 出産に向けて体力をつけ、貧血などを予防するために栄養バランスは大切です。むくみ対策や血行促進のため、水分もしっかり摂りましょう。
- 会陰マッサージを検討する: 医師や助産師さんに相談の上、必要であれば始めてみましょう。
【モノの準備】いざという時に慌てない
- 入院バッグの準備と最終確認: 病院に持って行く「陣痛用」「入院用」「退院用」のバッグを準備し、必要なものが揃っているか確認しましょう。玄関など、すぐに持ち出せる場所に置いておくと安心です。
- 赤ちゃんを迎える部屋の準備: ベビーベッドの設置、衣類の水通し、おむつやミルク(必要なら)の準備など。いわゆる「巣作り本能」で片付けたくなる時期でもありますね。無理のない範囲で、赤ちゃんを迎えるスペースを整えましょう。
【心の準備】不安を和らげ、お産を迎える
- バースプランを整理する: 「どんなお産にしたいか」「立ち会いはどうするか」など、希望や考えていることをまとめてみましょう。自分自身の気持ちの整理にもなりますし、医療者とのコミュニケーションにも役立ちます。
- お産や育児についてパートナーと話し合う: 出産への不安、陣痛が来た時の連絡、入院中のこと、産後の家事育児の分担など、具体的に話し合い、協力体制を築きましょう。
- 不安や疑問は積極的に質問する: 健診の時などに、医師や助産師さんに気になることを遠慮なく質問しましょう。専門家のアドバイスは安心に繋がります。
- リラックスできる時間を持つ: 好きな音楽を聴く、アロマを焚く、軽いストレッチをする、読書をするなど、あなたが心地よいと感じる時間を作りましょう。
【その他の準備】産前を楽しむ&手続きを確認
- 美容室やネイルに行くなど、自分磨きをする: 産後はなかなか時間が取れません。今のうちにリフレッシュしておくと、赤ちゃんとの写真もより楽しめますよ。
- 夫婦二人での時間を楽しむ: ゆっくり外食したり、家で映画を見たり。二人きりの時間を大切に過ごしましょう。
- 産後に必要な手続きを確認する: 出生届、児童手当、健康保険など、産後に慌てないよう、事前に確認しておくとスムーズです。
- 上の子がいる場合は、預け先の確認と準備: 陣痛が来た時や入院中の預け先について、家族や信頼できる人と最終確認をしておきましょう。
この時期の準備は、心と体の余裕にも繋がります。「あれもこれも!」と焦らず、優先順位をつけて、楽しみながら進めてくださいね。
知っておこう!陣痛・お産の始まりのサイン
「いつ陣痛が来るんだろう?」とドキドキしますよね。お産の始まりには、いくつかのサインがあります。落ち着いて対応するために、主なサインを知っておきましょう。
サイン | 特徴 | ポイント |
---|---|---|
前駆陣痛(ぜんくじんつう) | 不規則なお腹の張りや痛み。時間とともに弱まったり間隔が長くなったりする | 本陣痛との区別がつきにくいことも。横になって休むと治まるのが特徴 |
本陣痛(ほんじんつう) | 規則的で、徐々に痛みが強くなり間隔が短くなるお腹の張り | 横になったり休んだりしても治まらない。病院に連絡するタイミングの目安になる |
おしるし | 粘液に血が混じった少量〜中等量の出血 | お産が近づいているサインの一つ。おしるしがあってもすぐ陣痛が来るわけではない |
破水(はすい) | 羊膜が破れて羊水が流れ出る。温かい水がチョロチョロまたはドバッと出る感覚 | 感染リスクがあるため、破水したらすぐに病院へ連絡!お風呂やシャワーはNG |
「陣痛が来たかな?」と思ったら、まずは時間を測ってみましょう。病院から「陣痛間隔が〇分になったら連絡」「破水したら連絡」などの指示があるはずです。慌てずに、病院からの指示に従って行動してくださいね。
こんな時はすぐに相談!【緊急性の高いサイン】
妊娠後期に以下のような症状が現れた場合は、迷わずかかりつけの医療機関に連絡・相談してください。
- **胎動が極端に少ない、または全く感じない**
- **持続する強いお腹の痛みや、休んでも治まらない強い張り**
- **多量の出血(生理の多い日以上、鮮血など)**
- **破水が疑われる場合(ちょろちょろでも)**
- **強い頭痛、目のチカチカ、急激なむくみや体重増加**
「大丈夫かな?」と一人で悩まず、少しでも不安なことがあれば、すぐに専門家を頼ってくださいね。
【サイト内関連情報】妊娠後期をサポートする記事
プレママラボには、あなたの妊娠後期の過ごし方をサポートする関連情報も掲載されています。ぜひ参考にしてみてください。
- 妊娠初期・中期を振り返る
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→ 産後のお腹、諦めないで!忙しいママのための「おうちピラティス」で体型リセットを叶える方法
まとめ:心と体の準備を整えて、赤ちゃんとの対面を楽しみに!
妊娠後期は、体の変化に戸惑ったり、出産への不安を感じたりすることもある、特別な時期です。同時に、赤ちゃんとの対面が刻一刻と近づいている、愛おしい時間でもあります。
今回ご紹介した「やっておきたいこと」を参考に、ご自身の体調と相談しながら、できる範囲で準備を進めてみてください。完璧を目指す必要はありません。
大切なのは、あなた自身の体と心に優しくすること。そして、不安なことは一人で抱え込まず、周囲を頼ることです。
心と体の準備が整うにつれて、きっと「赤ちゃんに会いたい!」という気持ちが大きくなっていくはずです。
あなたの出産が、穏やかで素晴らしい体験となりますように。そして、可愛い赤ちゃんとの対面が、感動に満ちたものになりますように、心から応援しています!
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