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ママの変化 健康 赤ちゃんの成長

妊娠中にダイエット食品を食べていいの?

妊娠中に
「お腹の赤ちゃんの分まで2人分食べなさい」
と言われていたのは、今と比べて栄養状態があまり良くなかった昭和30年代までの話です。

今では、食材の栄養素もしっかりと定量化されて流通も良くなったため、
栄養価がちゃんとある食品が食べられるようになったことから、
今では妊娠中はダイエットをするという方もおられます。

そこでこのページでは、
妊娠中のダイエット食品について詳しく見ていきたいと思います。

妊娠中にダイエットが必要な理由

妊娠中のダイエットが必要になる理由は、妊娠中は太りやすい体質になる為という事と、
妊娠中に太ってしまうと、妊娠糖尿病や妊娠中高血圧症候群(妊娠中毒症)などの
病気を発症するリスクが高くなってしまう事と、
生まれてくる赤ちゃんが、膣の産道を通ってくるとき、産道に脂肪がついていると、
赤ちゃんが通ることができなくなったり、通ることが出来たとしても、
産道が傷ついてしまって大量出血に繋がったり…
といったリスクがあるからです。

このような危険性を回避するために、
妊娠中にはダイエットが必要と言う産婦人科の先生もおられるんです。

体重計

また、妊娠中に太ってしまうと、
赤ちゃんが奇形児になってしまう可能性もあります。

太ることによって起こりやすくなる理由は血流の悪化です。
ママのお腹の中にいる赤ちゃんが栄養を摂るには、ママの血液によって運ばれてくる栄養を、
胎盤を通して臍帯(へその緒)から受け取るしか方法はありません。

ここでママが太ってしまう事によって血流が悪くなってしまったり、
血液がドロドロになって質が悪くなり、ちゃんと栄養を運んで来れないようになると、
赤ちゃんの内臓を作るためや、基本的な骨格を作るための栄養が足りなくなり、
ママの体からカルシウムやタンパク質を取り出して補給するようになります。

そうなると、ママの体が健康を維持するための栄養素が
赤ちゃんのために使われてしまうことになるため、産後の体の不調を感じたり、
骨粗しょう症や、貧血、内臓疾患といったママの体側の問題に発展するばかりか、
それでも栄養が足りなくなった場合は、赤ちゃんも内臓の成長が10分でなくなり、
赤ちゃんの中の内臓や血管など必要な期間が育たず、低体重児やその反対に巨大児になってしまう、
という可能性もあるんです。

そのため妊娠中のママは、
体重管理と栄養バランスと栄養価の管理が大切になってくるんですね。

妊娠中に取りたい栄養素

妊娠中に取りたい栄養素は、大きく分けて4つになります。

葉酸
鉄分
カルシューム
タンパク質

大きく分けてこの4つです。

妊娠中に葉酸が必要な理由は、
赤ちゃんが成長していく過程で、体の中では細胞分裂が行われています。
その細胞の分裂による増殖に関係している栄養素だから、葉酸が必要なんです。
また、葉酸は赤ちゃんの神経管閉塞症(2分脊椎症)などの
リスクを予防するために必要な栄養素です。

胎児の様子

鉄分はママの血液の質を良くするために必要なんです。
先ほど、ママの体の血液の質が悪くなると
赤ちゃんにちゃんと栄養が届けられなくなる、というお話をしましたが、
赤ちゃんの体に必要な栄養素を、ちゃんと運んでいける血液の状態を維持するために
鉄分が必要になるんですね。
なぜならば、子宮の中には赤ちゃんと、胎盤とへその緒、羊水しかないため、
酸素空気中から取り込むことができません。
そのため、ママの血液の中にある鉄分が、
酸素を結びつけて栄養素と一緒に運んでくるという働きを利用して、
そこから栄養素と酸素、その両方を受け取らなければいけないからなんです。

そのためママの体は、妊娠中に貧血になることがよくあります。
また妊娠中は後期に向けて血液の量も増えていくため、
その分鉄分をたくさん必要になってくるんですね。

鉄分不足で血液が水っぽくなってしまうと、
お産の時に出欠をした傷の治りが悪くなってしまったり、
傷の治りが悪くなることによって感染症を引き起こしたりします。

カルシウムとタンパク質は、
赤ちゃんの体の骨格と内臓、皮膚、といったありとあらゆる物を
作るために必要なミネラルです。
タンパク質というのは、体内でおよそ数千種類にも及び、
カルシウムと結びついて、骨になったり骨髄になったりします。
タンパク質だけでもいけませんし、カルシウムだけでもいけません。
またこの2つがちゃんと体の中で利用されるために、
他の栄養素も必要になるんです。
これが赤ちゃんの体に必要な栄養素が多岐にわたる理由なんですね。

妊娠中の時期別のとって良いカロリー

妊娠中の時期別で摂っていいカロリーの上限がある、
というのはご存知ですか?

妊娠の期間中を大きく初期、安定期、後期の3つに分けて、
一日あたりでとって良いカロリーをご紹介いたします。

妊娠前の普通の状態で成人女性の場合、仕事の業種等にもよりますが、
およそ1,800から2,000キロカロリーが、通常時の平均摂取カロリーと言われています。
この平均摂取カロリー1,800から2,000キロカロリーを基準値として

妊娠初期では+50キロカロリー
安定期では+250キロカロリー
後期では+500キロカロリー

これらが、この3つの期間別で必要なカロリーと言われています。

バランスの良い和食

もちろんこの内の裏の範囲内で、
前述の通りの必要な栄養素をバランスよくとることが大切になってくるため、
緑黄色野菜やお肉お魚類、豆穀物類、お米こういった要素の食品を
バランスよく摂る必要があるんですね。

ちなみに安定期に必要な+250キロカロリーと言うのは、
概算するとご飯茶碗一杯分の白米のカロリーと同じ位になります。
これを基準として覚えておくと良いでしょう。

妊婦が食べて良いダイエット食品は?

妊婦が妊娠中に食べて良いダイエット食品は意外と少ないんです。

というのも、基本的にダイエット食品はカロリーを抑えて作られているため
栄養価も必然的に低くなってくるんです。

スティックタイプのダイエット食品

代表的な例としては、大ヒットしてる健康促進型ダイエット食品の
「マイクロダイエット」です。
マイクロダイエットは、一食あたり約170キロカロリーと
非常にカロリーが低く作られているのですが、
問題はカロリーではなく中に含まれている栄養素なんです。

先ほど妊娠中に必要な栄養素ということで
葉酸や鉄分、カルシウム、タンパク質とご紹介しましたが、
これら4つの栄養素は妊娠中は2人分摂らなければいけません。
もちろんママ自身の体のためと、お腹の中の赤ちゃんのためです。
しかしながらマイクロダイエットは、一食あたり170キロカロリーに対して、
通常時に必要な栄養素の一日あたりの約3分の1から5分の1ほどしか補うことができないんです。

栄養素の種類によって若干数値は異なってくるのですが、
マイクロダイエットを使用して、
妊娠中に赤ちゃんと自分のために摂りたい栄養素をしっかり補おうと思うと、
結局は成人女性が一日で摂っていいカロリーをオーバーしてしまうことになるんです。

では、どういったダイエット食品なら食べて良いのでしょうか。
という疑問が出てくると思いますが、
基本的に脂質と糖質の吸収をブロックするタイプのダイエット食品を食べてはいけません。
これは、大手ダイエット食品メーカーのDHCやファンケルなどの
公式ホームページや商品のパッケージにも記載されているのですが、
妊娠中や産後の授乳中の方はご使用をご遠慮ください。
とはっきり明記されています。

美味しく食べることが出来て、尚且つカロリーも抑えることができ、
栄養バランス自体も悪くはない。
マイクロダイエットの場合このようなメリットがあるのですが、
しかしながらそれぞれの栄養素の絶対量が不足すると、
結局はたくさん食べなければいけない事になってしまうんですね。

もちろん、マイクロダイエットの様に低カロリーで栄養バランスも考えられている商品ならば
「栄養補給をちょっとだけ手助けする」と言う意味合いで考えながら使っていく分には
良いのではないかと思います。

ダイエットサプリは妊娠中に飲んじゃっだめ?

錠剤のダイエットサプリメント

妊娠中の体重管理にファンケルのカロリミットやDHCのフォースコリー、
またはキトサンダイエットなど、食物繊維の力で脂質と糖質の吸収を抑えるダイエットサプリは
あまりオススメできません。

というのも、水溶性食物繊維の力で紙質や糖質の吸収がブロックしてくれますが、
それと同時に、そのまま体に吸収されなければいけない栄養素も、
わずかながらブロックしてしまうからです。

ブロックされる栄養素の栄養価の高さ量が一定していれば問題は無いのですが、
これが体調やその時飲んだ量などによって、ばらつきが出てしまうことが1番問題なんです。

妊娠中にサプリメントを使うこと自体が良くないわけではありません。
例えば葉酸サプリやマルチビタミンなどの営業補給を目的としたサプリメントは、
むしろ産婦人科の先生や母親学級等でも進めているところが多いようです。

あくまでも、ダイエットを目的としたサプリメントの使用は控えた方が良いと言う事ですね。

まとめ

妊娠中にダイエット食品を摂る事自体は、
栄養バランスがしっかり考えられたものならば、決して悪いことではありません。
低カロリーで栄養素のバランスが取れてい事と、
栄養価の高さ「絶対量」が満たされているというのが条件になりますが、
これを満たしている条件のダイエット食品を探す事はなかなか難しいですね。

管理人が探した限りでは、唯一、マイクロダイエットだけが比較的良いダイエット食品でしたが、
それでも栄養価が低いため、結局たくさんの量を食べなければならず、
必要な栄養素をしっかり見出そうと思うと、
結局はカロリーオーバーと言うことになってしまうという欠点がありました。

また妊娠中は、体重管理と栄養素の管理が大切な事はもちろんですが、
むしろ塩分と糖質の摂取を控え実にすべきです。

例えばダイエット食品として「そいどる」などが販売されていますが、
これも麺を食べる事は悪くはありませんが、ほとんど栄養素が取れない観点の面であること、
スープを飲んでしまうと結局、塩分と糖質を多くとってしまうことになりますので、
スープは飲まないようにしましょう。

妊娠中はいちいち口にするもの全てに神経質になってしまいがちですが、
元気な赤ちゃんを産むために頑張りましょうね。

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