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体験談

妊娠中のダイエットは薬を使って良い?精神的に追い詰められない方法

妊娠中の体重増加で医師に注意され、自分自身をダメな母親だなと追い込んでいませんか?

このような状況にいる方は、妊娠中になんとか痩せなければと精神的にも追い込まれてしまい、「良くないだろうなあ。」と思いながらもダイエットのために薬を飲んでしまう場合もあるのです。

体重増加を気にするあまりダイエットを試みて、妊娠中に薬に頼ってしまうと…もっと後悔してしまうかもしれません。

このページでは

・妊娠中ダイエットの目的
・ダイエットの薬の危険性
・妊娠中にダイエット薬品を飲んではいけない理由
・妊娠中の体重管理について
・体重管理よりも大切なこと
・妊娠中の体重管理ダイエットのやり方
・まとめ

こういった順番で1つずつを確認しながら一緒に見て行きたいと思います。

このページを読んでいるあなた自身が、今まさに妊娠中の体重管理に追い込まれてしまっているなら、ぜひ最後まで読んで頂きたいと思います。

また、もしお友達で妊娠中の体重増加に悩んでいる方がいるのなら、この記事を教えてあげて下さい。

妊娠中のダイエットの目的

妊娠中のダイエットの目的は痩せることではありません。

大きく分けると3つの目的があります。

・産道に脂肪が付くことによる出産時の危険を回避する
・血糖値を正常値に保つことで妊娠糖尿病を予防する
・妊娠中高血圧症候群を予防する

このどれを取っても『妊娠中から出産時の母体と赤ちゃんの命を守るため』ということに直結するものばかりです。

妊娠中高血圧症候群は、母体と赤ちゃんの両方に『命の危険』がある病気です。
妊娠糖尿病も高血圧症候群につながりかねない病気で、こちらも放置する事はできません。

また産道に脂肪が付くと産道の開きが充分ではなくなるために難産になり、赤ちゃんが出て来られない事から帝王切開になるケースが多いので、妊娠中にダイエットを行う目的になります。

しかしながら、この産道に脂肪が付く事については、子宮口の開き具合が問題になり、痩せ型体型で体重の問題がない方でもなる事はありますので、一概に産道に脂肪が付くと絶対に難産になったり帝王切開になるというわけではありません。

後ほど詳しくご紹介しますが、妊娠中の体重管理ダイエットの1番の目的は高血圧症候群や糖尿病を防ぐ事にあると言えるんですね。

ダイエットの薬はどんなものがあるの?

ダイエットの薬とされているものは、いわゆる『指定医薬部外品』です。

DHCやファンケルと言った大手メーカーから発売されているダイエットサプリは“指定医薬部外品”の扱いとなり、厳密な意味では『ダイエットの薬』ではありません。

ダイエットの薬として有名なものは、タイの病院で処方される『MDクリニック』や、日本でも通販で購入できる『クリュプスグラニュール』という商品が有名ですね。

MDクリニックは医薬品で、食欲を抑える向精神薬成分や便秘薬成分などの医薬品指定成分が入っており、平成23年に東京都で死亡事故が発生した以外にも15件の死亡事例が発生。福祉保健局から注意喚起が行われている危険な薬です。

クリュプスグラニュールも指定医薬部外品となっています。こちらもMDクリニックほど危険というわけではありませんが、大量の食物繊維で食べ物からの栄養吸収を阻害して排出する事が目的であり、便秘薬に使用されるハーブも配合されています。

薬

妊娠中にダイエットの薬を飲んではいけない理由

先ほどのMDクリニックのような、向精神薬成分が入っているものを妊娠中に服用するのは危険です。

また、クリュプスグラニュールも、本品のパッケージの裏面に『妊娠中の服用はご遠慮下さい。』と控えめな表現で注意喚起をされていますが、栄養吸収を阻害する成分は赤ちゃんのために食べていても赤ちゃんに栄養が行き渡らない危険性が高くなります。

場合によっては奇形児になってしまったり死産につながる可能性も否定できません。

通販で堂々と販売されていて手に入りやすいだけに、妊娠中には悪質なダイエットの薬と言えるでしょう。

妊娠中の体重管理について

妊娠中の体重管理は『病院の先生の指示だから絶対に守って達成しなければならない』と思っていませんか?

確かに、医師は『専門的な知識』があり、私たちは「医師に言われたら絶対!」と思いがちです。

しかし、医師と言えども人間ですから間違いもありますし、知らない事だってあるでしょう。

『医師はすべてを知っている完璧な存在であり、その言葉は“絶対”である』という誤った認識を持っているなら、それを改める必要があります。

その証拠が、『妊娠中の体重管理についての見解』です。

実は、妊娠中の体重管理については、各産院で『あまり気にしないように』と指示するところもあれば『絶対に守って下さい』というところもあるんですよ。

「妊娠中のダイエットの目的」の部分でも、妊娠中は体重管理をする理由は、あくまでも健康管理で命を守る事にあるとご紹介しましたが、妊娠中で命に関わる病気は『太る事だけが原因ではない』という事なんです。

また、妊娠中は赤ちゃんの成長と共に体重が増えて行くのは自然な事で、痩せなければならないというのは間違っているのです。

確かに、太っている方は痩せている方に比べて『血糖値が高い傾向にある』事は事実です。

しかし、血圧上昇は精神的なストレスや緊張でも起こりますし、食後は少し時間が経つと血糖値が上昇します。

問題は、これらの数値をコントロールして、お腹の赤ちゃんがちゃんと成長できる環境を整えてあげる事や、母体の安全を守る事にあるというのは絶対に忘れてはいけないんですね。

妊娠中体重管理ダイエットのやり方

妊娠中の体重管理ダイエットは、決して無茶な断食や絶食、また薬の服用で行ってはいけません。

また、妊娠中の体重管理ダイエットは、栄養管理と適度な運動による体力強化の2つがあります。

栄養管理は、葉酸、鉄分、カルシウム、タンパク質、必須アミノ酸などの栄養素をしっかり摂ることと、妊娠高血圧症候群の危険性を高める塩分の摂り過ぎなどをコントロールする事です。

妊婦さんと野菜

また体力強化では、出産時の陣痛に耐える事としっかりいきむ事ができるように、筋肉を付ける事や無理のないペースでウォーキングを続けることによって持久力を鍛える事です。

また、もともと肥満気味でウォーキングは腰や膝などに負担が掛かる心配がある方は、プールで水中ウォーキングをすると良いでしょう。
水の浮力で重力による腰や膝への負担を軽減しつつ、水の抵抗によって前に進むための筋肉は鍛える事ができるという意味で理想的なトレーニングでもあります。

体力が強化できると、「私が本当に赤ちゃんを産む事ができるの?」という不安を解消する効果もあるんですよ。

ウォーキング

筋力や体力によって根本的に支えられている『自分に対する自信』はそう簡単に揺らぐものではありません。

そして鍛えた結果を筋肉や体力に直接的に結び付ける事ができるように、身体の巡りを良くするための栄養摂取も大切になってくるのです。

体重管理よりも大切なこと

それは『落ち着いた精神状態で過ごす事』で、とってもシンプルな事なんです。

言葉にするとシンプルですが、難しく感じる方もいると思います。

楽しい事があれば笑い、悲しい事や同情すべき事があれば泣き、不安があればそれを話して解消したり、納得がいかない事はちゃんと話し合う事。

笑顔の妊婦さん

こういった普段の生活の中で『もやもやした気持ちやストレスを抱えない事』がもっとも大切な事なんです。

これには理由があります。

実は、母体であるママさんが不安やストレスを感じて、それを引きずったまま出産すると、赤ちゃんが将来的な多動性注意症候群などの精神的な事から来る障害を抱えるリスクが3倍にも高まってしまうというデータがあるからなんです。

また、『ストレスや緊張によっても血圧が上がる』と言いましたが、これはそのまま母体と赤ちゃんの命に関わる病気に進行しかねない危険な事なんです。

だからこそ妊娠中は気楽に過ごし、ストレスを抱えない事がとても大切だと言えるのです。

まとめ

長い話になってしまいましたが、これを読んでいる方の妊娠中の体重管理に対する認識が良い方に変わったとしたら、書いて良かったと思います。

妊娠中の体重管理ダイエットを薬に頼るのは、”もってのほか”なので、栄養面や運動面でストレスにならない方法を探すのが1番良いです。

ここまでの話をまとめると

・妊娠中の体重管理は絶対条件ではない
・産院によっても担当する医師によっても見解が変わる
・妊娠糖尿病や高血圧症候群は体重だけが原因ではない
・塩分や糖質、脂質の摂り過ぎに注意する
・自分自身と赤ちゃんのために必要な栄養素をちゃんと摂る
・体力強化と栄養管理が1番大切
・落ち着いた精神状態で過ごせるようにする

これらの事がわかってもらえたのではと思います。

もし、あなたが『妊娠中の体重管理で精神的に追い込まれている』と感じたなら、そんなに窮屈になるまで悩む必要はないという事。

長い人生の中で、妊娠している時間はとても短いものです。
さらに妊娠は、産後の人生を赤ちゃんと一緒に生きて行く事のスタート地点であり、母になる準備だと思います。

お子さんが成長したら、あなたの苦労話を聞かせてあげて下さい。

きっと、お子さんにとって『必要な学び』になるはずです。

もう少しで待ち望んだ赤ちゃんと会う事ができますので、それまで穏やかな気持ちで妊婦生活を楽しんで下さいね。

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