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体験談

私の尾てい骨は産道をふさいだ!?

若い頃に原付バイクで事故を起こしてしまった事があり、尾てい骨を骨折した事がありました。

それからずっと、なんだか尾てい骨の具合がおかしいなと思ったまま、ずっと放置していました。

どうやら尾てい骨が本来ある場所よりも内側に入ってしまったような事を、お医者さんに言われ手術することをすすめられましたが、手術が怖いのと、それほど生活に支障がない(ぶつけるとビーンって痛むけど)のとでそのままにしていました。

その後、娘を妊娠し出産する事になったのですが、出産時に思いもよらない事が起こりました。

痛みに耐えながらもスムーズに進んでいた私の出産ですが、出産のクライマックスに近づいて来ると何だか変な痛みが!!

「これは何の痛みだろう…」と思いながらも、「初めての出産だし色んなところが痛むよね。」って、考えないようにしました。

でもしばらくして、その痛みは尾てい骨だという事に気が付きました。

まるで赤ちゃんに尾てい骨をグリグリ押されているような感じ。
次第に、ものすごく痛くなってきて、我慢出来ずに助けを求めました。

しかし、まわりは陣痛で痛いんだろうと思っているだけ。

尾てい骨が痛いという私の声は届かず、というか無視された状態で出産は進んで行きました。

とうとう尾てい骨から「バキッ!!」と言うような音がして、「痛いーー!!」と思ったら娘が出てきました。

娘が産まれた嬉しさと、尾てい骨の痛みで泣きながら、「先生、尾てい骨が痛いんだけど!」と伝えました。

ようやく先生にも状況がわかってもらえ、レントゲンを撮ってみることにしました。
そしたらなんと…尾てい骨を骨折していました。

「ああ、だからバキッて音がしたのか…」とびっくり。

その後しばらくして、変な形に曲がっていたであろう私の尾てい骨は、なんとうまくくっついてまっすぐに!

わんぱくな娘ですので、自分の通り道に邪魔な骨があって、「邪魔だー!」と押しのけて出てきたのでしょう。

おかげで尾てい骨はまっすぐ綺麗にくっつき、すっかり元どおりになりました。

産まれて来てくれただけでありがとう、なのに、私の曲がった尾てい骨まで治して出て来てくれた娘ちゃん。

何だか考えると嬉しくて、感動してしまいます。

先生には、「後にも先にも出産で尾てい骨を骨折したのは、あなただけだから。とてもよく覚えているお産だ。」と、お会いすると今でもよく言われます。

結果、私としては何だか感動する面白エピソードとなりましたが、みなさんは妊娠前にくれぐれも身体のケアを怠らないようにご注意下さいね。

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