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体験談

「もう引き返せないから」と言われて出産

2人目出産時の話です。

私は早産体質なのか、1人目のときに赤ちゃんがかなりお腹の下の方にいるから注意するように言われ、出来るだけ安静にしながら39週で出産しました。

2人目も同様で、健診ではいつも「また下の方にいるね~」と言われ、お腹が張るようなら気をつけるようにと注意されてきました。しかし2人目ともなると、上の子(3歳)の世話もあり、なかなか安静にしたり気をつけたりはできず、普通に過ごしながら何とか臨月を迎えました。

1人目のときも同じだったため、2人目のときは体質なのだろうと軽く考えていて、「また予定日より1週間くらい早く生まれるかな」程度に軽く考えていたのです。

ところが37週に入ってすぐの朝、出血がありました。最初はほんの少しでしたが、だんだん量が増え、まるで生理の時のような出血になりました。しかし陣痛のような痛みはほとんど感じられません。病院に連絡するとすぐに来るように言われ、上の子を祖父宅に預けて行きました。

内診した先生は「う~ん…、まだ有効な陣痛はないんだけど、胎児が下がり過ぎていてもう引きかえせないので、今日産んでしまいましょう!」と言うのです。

「引き返せないから生む!?」

そんな言い方は初耳で、しかも陣痛はないので促進剤を使って出産することになりました。

「いつ生まれますか?」と聞くと「うまく薬が効けば3時間くらいで生まれるかも」と言うので、慌てて祖父母に連絡し、そのまま子どもを預かっていてほしいと頼みました。夫には携帯に電話をしましたがつながらないので諦め、1人で出産に挑むことになりました。

初めての促進剤で緊張しましたが30分くらいで効いてきた感じ。1人目のときの経験から「これはもうかなり良い線いっている!」というような陣痛がきはじめ、2時間後には生まれていました。

その日の朝、陣痛がないままの出血から始まり、生まれたのは12時半。まさかのスピード出産でした。

連絡のつかない夫には驚かせてやろうと生まれた赤ちゃんの写真をコメントなしでメールで送ると、とっても驚いていて何を言っているのかわからないような電話がかかってきました。

バタバタの出産劇でしたが、思い返すと医師の「もう引き返せないから」という言葉が面白くて、思い出すと今でも笑ってしまいます。

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陣痛も来ていないのに、引き返せないくらいに生まれる準備をしていたその時の赤ちゃんは、4歳になりました。生まれてくるときと変わらず、いつでも1人でバタバタと騒がしくせっかちな息子です。

出産はそれぞれに様々なエピソードがあり、私のようなこんなケースもあります。

出産を控えて不安な気持ちの方も多いと思いますが、一筋縄ではいかない場合でも終わってしまえば笑い話になるような出産がほとんどだと思うので、気楽な気持ちで赤ちゃんに会える日を待ってほしいと思います。

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