妊娠中の体重管理は、本当に大変な思いをされている方が多いようです。
『妊婦さんはバランスの良い食生活を』なんて言われても、つわりの影響で食べられるものが限られてしまうこともあります。
ホルモンバランスによって体調も不安定になりがちで運動も規則正しくというのが難しくなります。
食事制限ダイエットはしちゃいけないって言われるし、運動はたくさんは出来ない・・・
いったいどうすれば良いの?という方は『白湯』を飲む習慣を付けて見てはいかがでしょうか。
白湯は、妊娠中に安定期や後期で起こりやすい便秘の解消にも一役買ってくれるんですよ。
このページでは、妊娠中に白湯を飲む習慣を付けることのメリットや効果などを中心に、やり方や注意点などもご紹介しますので、一緒に見て行きましょう。
妊娠中の身体の仕組み
妊娠中にはホルモンバランスを中心としていろいろな変化が起こります。
実際に身体で変化を感じていらっしゃると思いますが、妊娠前のように自由に動けない事やお腹の赤ちゃんの安全が最優先になる事など、妊娠前の身体とはいろいろと変わっていきます。
・身体の各部分の痛み
・ホルモンバランスによる肌荒れやだるさなどの不調
・お腹が大きくなって便秘になりやすくなる
これらのいろいろな事がストレスになる上に、妊婦健診では『体重管理』をしつこいほどに注意されてマタニティブルーになってしまう方も。
妊娠中の体重管理に苦労するのは『赤ちゃんと自分のため』と思ってがんばっていてもストレスには違いありませんし、ストレスは赤ちゃんにとっては決して良くありません。
もし、あなたが妊娠中の体重管理に悩んでおられるなら、白湯を飲む習慣を試してみませんか?
妊娠中の白湯はどんな効果がある?
白湯は、妊娠中のママさんの身体の悩みを広くケアする事が出来ます。
・吐きづわり・食べづわりの緩和
・胃腸を温めるリラックス効果
・老廃物の排出が進む
・便秘の改善効果
これらの効果があります。吐きづわりは匂いに敏感になりますが、白湯ならば安心です。
食べづわりの方は、空腹感が胸焼けなどの気持ち悪さにつながりますが、白湯を飲む事でそれが緩和されます。
食べづわりで体重管理を注意されるのが怖いという方でもカロリーはありませんから安心して飲めますね。
胃腸を温めるリラックス効果は、妊娠中のマタニティブルーの予防にも役立つ事が考えられます。
というのも、妊娠中のホルモンバランスは黄体ホルモンのプロゲステロンが優位になっているため、生理前のイライラと同じような状態になりやすいんですよ。
これに対して、平常時に分泌されるエストロゲンを増やすのは妊娠中は出来ませんので、お腹を内側から温めてあげて、幸せホルモンとも呼ばれるセロトニンの分泌を促してあげる事はとても効果的なんですよ。
また、白湯で身体が内側から温められる事で、基礎代謝も上がり体温も安定します。
こうなる事で汗をかいたり、尿が出やすくなったりもしますので、老廃物の排出が進むんですね。
また、妊婦さんの便秘はお腹が大きくなる事で腸が圧迫される事や、妊娠中のホルモンの働きで身体中から水分が足りなくなりやすく便が硬くなってしまいやすい事が原因です。
白湯を飲む事で便も柔らかくなりやすく、便秘の予防や改善に最適なんですね。
ただし、白湯を飲んで断食をするのはやめて下さいね。
お水ですから何の栄養もありませんし、妊娠中はたとえつわり中でも最低限の栄養を必ず摂らなければいけません。
なぜ白湯を飲むと妊娠中ダイエットに効果的なの?
食べつわりを抑制する効果があったり、老廃物の排出をサポートしたり、お通じトラブルの改善等の効果があることから、間接的ではありますが高いダイエット効果が期待できるんです。
妊娠中に太ってしまう最大の原因は、余分に食べ過ぎてしまうことなんです。
なので、それを予防すると言うことが可能だと言うのはかなり大きいです。
また、老廃物の排出をサポートしたりお通じトラブルの改善につながると言うのは、体の代謝を高めることができるんです。
妊娠中は、様々な理由から代謝が低くなりがちなのですが、代謝が低い状態と言うのは摂取した栄養を上手にコントロールできず体に蓄積する働きが強くなってしまいます。
そのため、痩せにくく太りやすい状態になってしまうのです。
白湯の作り方
白湯の作り方はどうされますか?普通にポットで沸かしたお湯を水道水で適温まで薄めるというのは普通ですよね。
ですが、妊娠中は出来れば『カルキ抜き』まで行って使った方が無難だと思います。
カルキ抜きは電気ポットでも出来ますが、出来る事ならヤカンをでガスコンロで沸騰してから、さらに10分沸かし続けたものを水道水で薄めずに放置して冷ますようにしましょう。
水道水を使うのが面倒な方は、ミネラルウォーターを買って沸かせばカルキ抜きの手間が掛かりませんね。
また、軟水と硬水など、お水を使い分けて白湯を作るようになると、なかなかこだわりが出てきて楽しくなるかも知れませんよ♪
妊娠中に白湯を飲む量とタイミングは?
白湯は、毎朝マグカップ1杯は飲むようにしましょう。
もちろん、うがいや歯磨きを終えた後が理想的です。
白湯を作っている間にうがいや歯磨きをやっておくと良いのではないでしょうか。
毎朝マグカップ1杯の白湯を飲んでおく事で、起き抜けの身体の冷えを解消することも出来ますし、1日のスタートを白湯で温めるという事で基礎代謝は10%も違うというデータもあるんですよ。
妊娠中の白湯を使った体重管理のメリット
妊娠中の白湯を使った体重管理のメリットは、大きく分けると2つになると言えます。
・便秘解消
・むくみ予防
この2つのメリットが妊娠中に白湯を使って体重管理を行うメリットです。
というのは、妊娠中はホルモンバランスと後期に向けて骨盤が開き始める事で、便秘が起こりやすいんですよ。
その理由は、お腹が大きくなって腸が圧迫される事もありますし、骨盤が開き始めて腸が下垂しやすくなる事の2つです。
腸が下垂する事と、子宮に圧迫される事によって腸は『コリが発生する』ため便を押しだせなくなりやすいんですね。
その腸のコリをほぐしてあげるのに白湯の温かさが効果的なんですよ。
また、もう1つのむくみ予防のメリットなのですが、これは注意が必要な点があります。
妊娠中の体重管理に苦労する理由のひとつにむくみがあるため、むくみを予防、解消する事が体重管理が楽になるポイントなんです。
また、むくみは妊娠高血圧症候群の直接的な引き金になるため、産院で体重管理に注意する理由にもなっているんです。
しかしながら、妊娠後期には通常時に比べて、母体と赤ちゃんの2人分の血液が身体の中にあるため約1.4倍の血液が必要になります。
これも妊娠中にむくみやすい原因になります。
なので、余計に体重が増えやすくなってしまうんですね。
白湯を飲んで、身体を温める事で汗をかきやすくなるため、むくみ予防にもつながりやすいんですよ。
ただし、これは妊娠中の普段の食事で出来るだけ塩分を摂らないようにする工夫が必要になります。
妊娠中に1日に摂って良い塩分は約8gと言われていて、1日だけ超えるくらいなら問題はないのですが、連続で8gを超えるというのは妊娠高血圧症候群につながるため、出来るだけ控えた方が良いんですね。
白湯を飲んで身体を内側から温める事と塩分摂取をコントロールする事で体重管理も楽になって、高血圧も防ぐ事が出来るというわけなんですよ。
まとめ
妊娠中に白湯を飲む事で体重管理のダイエットが楽になるという事をここまでご紹介して来ましたがいかがでしたか。
白湯を飲む事のメリットをまとめると
・身体を内側から温められる
・基礎代謝が上がる
・適度な運動の効果が増大する
・便秘予防・解消に効果的
・むくみ予防・改善にもおすすめ
・つわりの軽減にも役立つ
こういった点が、妊娠中に白湯を飲むだけで感じられるようになるんですね。
また、これらの効果を実感するためのコツとしては
・塩分を摂り過ぎないようにする
・むくみ取りのマッサージなどを行う
これだけで、体重管理の数値だけではなく、妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)の予防に役立って、元気な赤ちゃんを産む事にもつながるんですね。