制限されると、ついつい…
昔であれば妊娠中、
ご飯は二人分食べてもいい、
ということを言われていたようですが、
現在は飽食の時代で、
食べ過ぎると栄養過多になる傾向があります。
ご存知のように、
産婦人科でも妊娠中の食べすぎは、
脂肪の付き過ぎすぎで産道が狭くなってしまい、
赤ちゃんが出てくるのが大変になるので控えるように、
と言われていると思います。
バランスのよい食事、
甘いものや脂肪の多いおやつは食べ過ぎない、
など厳しく言い渡されたものです。
でも私は、食べ過ぎないように、
と言われると反対に食べたくなって、とても困りました。
うそ!こんなに!?
私の場合ですが、
妊婦検診の度に体重計に乗るのがとても怖くて、
前回よりどれくらい体重が増えているだろうか、
とドキドキしたものです。
大抵は許容の範囲で収まっていた体重増加ですが、
ある時、二週間前の検診よりも
体重が4キロも多いというハプニングが発生してしまったのです。
これにはお医者さんも看護師さんも驚き、
呆れ果てていました。
私が通っていたのは個人病院だったのですが、
これが総合病院だったら、
体重管理のために入院ということになりますよ、
と先生に言われてしまいました。
うつむいて小さくなりながら
「すみません…」と言い続ける私に、
一週間後にもう一度検診を行い、
体重を確認するので、
それまでしっかり食事制限をするように、
ということを先生がおっしゃいました。
だって食べたかったもん!
ちなみに、体重増加の原因は
前日の夜、
安くなっていたスーパー内のパン屋さんのパンを大量に買い、
検診の朝にデニッシュ生地やチーズのたっぷりと入ったパンなど
四個を食べたせいでした。
でも、それが4キロの体重増加に繋がるのはおかしな気もするのですが、
それでもパン以外に理由が考えられず、
それからがんばって野菜中心の食生活を心がけました。
そして、一週間後の検診で見事体重の増加が抑えられていて、
前回の検診よりも減っていたので、
その場にいた一同、安心したものです。
それからなんとか、
食べたいという欲求を抑えて出産にこぎつけ、
無事に女の子を産みました。
今、思い返すと
あの時のことを思い出して、
なぜそんなに体重が増えてしまったのか
腑に落ちない気持ちでいっぱいですが、
食べることに歯止めが利かなくなる前に、
ああいう形で先生から真剣に注意され、
その後食べすぎを抑えることができてよかったです。
妊娠中も出産後の授乳時期もいろいろと制約があり大変でしたが、
それでも子供が元気に生まれてきてくれて、
“すくすく”というか“ぶくぶく”と
大きくなっていってくれたのは、
何よりも喜ばしいことでした。