今回は妊娠中のダイエットに役立つ『お茶』のお話をしたいと思います。
お茶というと基本的にはカロリーがほぼゼロと言ってもよく、お茶の種類によってはカリウムを摂る事ができるので、妊娠中に気になるむくみの解消効果も期待できます。
このような利尿効果が期待できるお茶は妊娠中の体重管理ダイエットにとても役立つと言えますね。
ですが、一口にお茶と言ってもたくさんの種類があります。
そのお茶の中には、妊娠中にできるだけ控えたいカフェインが入ってしまっているものもあります。
そのため、ここではおすすめできないカフェインの強いお茶についても見ていきます。
妊娠中のダイエットにおすすめのお茶
妊娠中のダイエットにおすすめのお茶は、ここでは7つご紹介します。
・麦茶
・そば茶
・ローズヒップティー
・杜仲茶
・たんぽぽ茶
・ごぼう茶
などとなっています。
また、妊娠中のむくみ予防に最適なカリウムが多く摂れるお茶としては、とうもろこしのひげ茶がおすすめです。
ただし、先ほどご紹介したものの中には杜仲茶やローズヒップティーのように、カフェイン以外に注意が必要なカテキンが含まれているものもあります。
摂取量との因果関係がはっきりとわかってはいないのですが、カテキンには妊娠中(特に初期)に大切な葉酸の働きを阻害してしまう働きがある事が、つい最近の研究でわかったんだそうです。
そのため、先ほど挙げたリストの中でも杜仲茶とローズヒップティーに関しては、妊娠初期は控えた方が良いかもしれません。
妊娠中に体重管理ダイエットの為だけではなく、栄養摂取の面からも1番最もおすすめしたいお茶はやはり『ルイボスティー』になります。
ルイボスティーには、カルシウム、亜鉛、ナトリウム、マグネシウム、カリウム、鉄分、マンガン、リンなどのミネラルが人間の体液に近いバランスで含まれていると言われています。
妊娠中はホルモンバランスの影響で水分不足になりやすいので、ルイボスティーを飲んで体を冷やさないようにしながら妊娠中の水分不足をカバーしていくと、健康的な妊娠生活を送る手助けになる事は間違いなさそうですね。
ちょっとだけ話は脱線してしまいますが、妊娠中(特に妊娠後期)に水分不足になると体重がどんどん増えてしまって腸内環境も悪化してしまう便秘が起こりやすくなりますので、注意が必要です。
妊娠中に便秘に悩む妊婦さんの原因のほとんどが水分不足をきっかけとして便秘が発生していると考えられることから、ルイボスティーのような妊娠中に安心して栄養補給の手助けとしても使えるお茶を利用するのはとても良い方法だと思います。
ルイボスティーの入れ方
ルイボスティーの入れ方は水出しにするかお湯出しにするかで多少変わってきます。
麦茶のようにティーパックになっているものを使うのが便利です。
ここでご紹介するのは一応、わかりやすく1ℓを目安にした入れ方をご紹介します。
水出しの方が一般的ですので、完全な水出しと素早く作れる熱湯を使った入れ方をご紹介します。
水出しのルイボスティーの作り方は、本当にシンプルです。
ティーパック麦茶などを入れるようなボトルに1個入れます。
お水を1ℓ入れて、常温の中で約8時間寝かせましょう。
これだけで水出しルイボスティーが出来上がりです。
また、沸騰したお湯を使う場合は、100cc程度の熱湯でルイボスティーを先に茶葉を開かせてから、後でお水を適量加えてインスタントな水出しルイボスティーにすることもできます。
この辺は一般的な麦茶とほとんど変わりませんよね。
妊娠中ダイエットにお茶がオススメな理由
太ってしまう原因としては、脂肪太りと水分ぶとりの2種類に分けられますが、お茶の利尿作用では水分による体重増加にアプローチをすることができます。
妊娠中におすすめめできないカフェインの強いお茶
妊娠中にできれば避けたいカフェインの強いお茶は、やはり紅茶と玉露茶の2つと言えます。
紅茶と玉露茶は、100ccあたりのカフェインの含有量がほぼ同じで、コーヒーの次にカフェインが強い飲み物となっています。
お腹の赤ちゃんへの影響を1番の最優先に考えなければいけない妊娠中は、やはりカフェインは避けたいところですよね。
ですが、一言でカフェインを避けると言っても、その理由がわからない方もいますよね。
なぜカフェインが妊娠中の赤ちゃんとママにとって良くないのか?を簡単に振り返ってみたいと思います。
妊娠中にカフェインが良くない理由
妊娠中にカフェインが良くない理由は、中枢神経を興奮させる「覚醒作用」があるからです。
精神的な興奮や筋力の緊張感、脈拍数が上がるなど、妊娠中には決して良くない作用があるためカフェインはできるだけ妊娠中に避けなければいけないんですね。
また、妊娠中にカフェインを避けるべきもう1つの理由としては、血液に吸収されたカフェインが胎盤を通して赤ちゃんに届いてしまうということです。
お腹の赤ちゃんが将来的に精神的に不安定になったり、ADHD(多動性注意欠陥症候群)と呼ばれる症状が出たりするかもしれません。
あくまで可能性の話ですが、リスクは避けた方が良いですね。
また、胎盤を通じてへその緒にもカフェインがとどまってしまいやすく、赤ちゃんに継続的にカフェインが入っていってしまう恐れもあります。
そうなると流産や早産、体出生体重児、発達障害の原因になるという研究結果も一部あります。
健康な妊娠状態をサポートするそば茶の魅力
また、妊娠中に1番避けなければいけない妊娠中の高血圧症候群や妊娠糖尿病を防ぐ働きという意味では「そば茶」が1番おすすめです。
もし妊婦検診で血圧や血糖値に対して注意するように指摘を受けた場合はそば茶を積極的に飲むようにしてみてはいかがでしょうか。
もちろん先ほどご紹介した通りカフェインレスとしても知られているので、安心して飲む事ができます。
そば茶の特徴としてはポリフェノールの一種である「ルチン」が含まれていて、このルチンが血圧を下げる作用や高血圧の予防に良い働きをしてくれます。
また、温めて飲めば香りがとても良いので、リラックス効果も期待できますし、血糖値を下げるインスリンの分泌を行う膵臓の機能を活性化させることもできます。
つまり、妊娠中に太りやすくなるインスリン抵抗性を弱めることができるんですね。
直接的な働きという意味ではそば茶が1番妊娠中のダイエットには良いのかもしれません。
カフェイン入りの飲み物は一切ダメなの?
カフェイン入りの飲み物が一切ダメと言うわけではありません。
当たり前の話ですが、カフェイン量が少なく抑えられている飲み物ならば、体重管理や妊娠中に体を冷やさないために飲むいうのも全然ありです。
また、香りによってリラックスできる効果があるならば、カフェインの摂りすぎにさえ気を付ければ、カフェイン入りの飲み物の全てを完全にシャットアウトしなければいけないと言うわけでもありません。
これはあくまでも目安ではありますが、イギリスの研究結果では1日あたり200mgまで、アメリカとカナダでは1日あたり300mgまでカフェインを摂取しても問題ないとされています。
これをカフェインが最も強いコーヒーに置き換えると、1日あたり2杯から3杯程度なら飲んでも構わないということになるんです。
しかしイギリス人やアメリカ人、カナダ人たちの体格の良さと、私たち日本人の体格は違いますよね。
だから、その目安よりは少し控えめにした方が良いという事は言えるでしょうね。
妊娠中の体重管理ダイエットにおすすめなお茶のまとめ
妊娠中の体重管理ダイエットは、とても厳しい産婦人科の病院が多いですよね。
そのためにも妊娠中に安心して飲めるカフェインレスのお茶やルイボスティーのような妊娠中にできるだけ積極的に取りたい栄養素が含まれているお茶を使うなど、賢いお茶の利用法で妊娠中に健康的な生活を送れるようにしたいものです。
先ほどご紹介したルイボスティーとそば茶は特におすすめということになりますよ。