妊娠すると母体の色々なところに思わぬ変化が出てくるようになりました。
妊娠がわかって間もないころ。
まず最初に出てきた変化は、今まで私が体験したことのないことだったのでかなり驚きました。
それは嗅覚の変化です。
私の場合、妊娠してからもつわりで吐き気がするということは全くありませんでしたので、かなり楽な妊娠初期を過ごすことができていました。
しかし、1つだけかなり悩まされたのが突然の嗅覚の変化です。
本当に自分が「犬になってしまったのではないのかしら…」と思ってしまうくらい、嗅覚が研ぎ澄まされてしまったのです。(笑)
リビングで1人お茶をしている時でも、キッチンの方から野菜の玉ねぎや大根の匂いがなぜか鼻をついてくるのです。
確かにキッチンには玉ねぎも大根も野菜室に入れてありますが、今までリビングでその匂いを感じたことは一度もありませんでした。
さらに、玄関の靴の臭いにも敏感に嗅覚が反応し、もう鼻が曲がりそうでした。
そのほかにもお風呂がなぜかカビ臭いような生臭いような臭いがしたり、トイレもアンモニア臭いと感じたり、とにかく家中が臭気の塊のように感じてしまうほどでした。
この異様な嗅覚の発達は、妊娠によって危険から身を守るための野生動物のような力が急に身についたという解説もマタニティブックに書いてあったりしましたが、不快な臭いがどんどん入ってくる中で過ごしているというのはかなりきつかったです。
妊娠中はリラックスして過ごした方が良いとマタニティブックにも書いてありますが、この臭いの中では到底リラックスなどできる状態ではありませんでした。
こんな嗅覚過敏の状態が妊娠7ヶ月近くまで続いたので、臨月近くになって嗅覚過敏の症状が治ってきているのに、まだ幻臭のようなものを感じたりしてほぼノイローゼになりそうでした。
聞けばマタニティ仲間の中でも私のように臭いに徹底的に悩まされ続けている人は何人かいたのです。
お互いに愚痴というか話をしながら、なんとか妊娠期を乗り越えよう!と頑張ることができました。
こういった妊娠中の嗅覚過敏は実際に体験した人でないとその辛さはわからないと思います。
ですから、いくら夫に靴の収納をしっかりしてほしいとか、冷蔵庫の中を綺麗に掃除してほしいとかということを頼んでも、あまり協力的ではありませんでした。
家の中というのは実際には、とにかく色々な臭いが気づかないうちにあらゆる場所から発生しているのですが、妊娠しなかったらそのことには気づかずにいたのだと思います。
妊娠して嗅覚が異常に発達して初めて知ったのは、それはそれで良い経験になったのだと思うようにしています。
臭いに対する感覚が大きく変わった!匂いつわりの対策
- 自分は何の匂いが嫌いなのかを把握すること
- 嫌なニオイは素直に避ける
- マスク、鼻栓をする
- 良いにおいでごまかす
しかし、嫌な匂いを避けたりするには、自分の努力だけではなく旦那の理解も必要になることがほとんどです。
匂いの理解がない男性は多いですので、どういったものなのか、どんなことに悩んでいるのかをしっかりと伝えた上で、旦那に理解をしてもらうことも大切なことです