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体験談

私が感じた胎動は…嵐の前の静けさ!?

31歳で初めて出産した時の話です。

通常、胎動は妊娠5ヵ月頃から感じられることが多いと言われています。
5~6ヶ月のころは赤ちゃんの位置が定まっていないため、グルグル動くように胎動を感じるというママも多くいるようです。

しかし私は5ヶ月になってもも、6ヶ月になっても一向に胎動が感じられません。
ごく稀にお腹がピクッと動いたかな?と思うような時もありましたが、腸が動いたのかもしれないような微々たるもので、はっきりと感じられるような胎動はありませんでした。

7ヶ月くらいになると、産婦人科で知り合ったママたちは「胎動が激しすぎる」といい、服の上からも激しい動きがわかるようになってきました。
8ヶ月くらいには「寝てても胎動で起される」なんてこともあるようで…。

私の場合は、7~8ヶ月のころ「これが胎動か~」とやっと実感できるような動きが1日1度でもあれば良い方でした。

まわりから聞く話とあまりの差があることに不安で、検診の時に看護師さんに相談してみると「赤ちゃん元気だから大丈夫よ~。個人差があるから」と明るく言われました。
少し安心しましたが、それでも胎動があったかどうか微妙な日が続くとやはり不安はぬぐえませんでした。

8ヶ月後半のある日、やはりあまり胎動が感じられないなと思いながら何気にお腹を指で押してみると、押し返してくるような動きがありました。

「あれ?」

そう思い、今度は強めに押してみました。
するとやはり返ってくるのです!
嬉しくなった私は何度もしつこいくらいお腹の押し合い合戦を繰り広げました。

しかしそのうち飽きたのか、返ってこなくなってしまいました。

その日から夜寝る前に、”胎動確認”をするようになりました。
ある時はすぐに返ってきたり、ある時は寝ていたのかしばらくしてから押し返してきたこともありました。
日中に胎動を感じなくても夜寝る前には確認し合って、「今日も元気!」ということがわかり、ひとつのコミュニケーションのようになりました。

だいたい5~6回押し合い合戦を繰り広げるとその後はスルーされるので、「なかなかクールな子なんだわ!」と思ったり(笑)

返ってくる力が強い日は「今日はノリノリだね~」

弱い日は「眠かったんだね。ごめんね~」

と色々と話しかけて、それはそれは本当に楽しくて…まさに妊娠中限定のコミュニケーションでした。

出産までそのコミュニケーションは続き、私は勝手に子どもが「クールで大人しい子」などと性格を予想していました。

しかし生まれてきた子は予想に反し、新生児期から動きまくり、寝ない、泣く…を繰り返し、とってもにぎやかな子でした。

そして幼稚園児の今では騒々しさは変わらず、野生児のように育っています。
お腹の中でのコミュニケーションが懐かしく、「お腹に戻る?」と時々言ってみたりするのですが…何事もなく元気にすくすくと育っているので嬉しく思います。

妊娠中のあの胎動は「嵐の前の静けさ」だったのかな。

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