「蚊に刺されただけなのに、こんなに大きく腫れるなんて!」
妊娠中、今までになく虫刺されがひどく腫れたり、かゆみが強くなったりして驚いた経験はありませんか? 妊娠中は体の変化により、虫刺されへの反応もデリケートになることがあります。
かゆみはストレスにも繋がりますので、安心できる「かゆみSTOP」ケアで、快適なマタニティライフを送りましょう。
なぜ妊娠中は虫刺されが腫れやすいの? 体の変化とのかかわり
妊娠中に虫刺されがひどく腫れたり、かゆみが強く感じられたりするのには、いくつかの理由が考えられます。
- ホルモンバランスの変化: 妊娠中は、エストロゲンやプロゲステロンといった女性ホルモンの分泌が活発になります。これらのホルモンが、虫刺されに対するアレルギー反応を強くしたり、皮膚のバリア機能を低下させたりする可能性があります。
- 血液量の増加: 妊娠中は体内の血液量が増加するため、血行が良くなり、虫刺され部位への炎症反応が強く出やすくなることがあります。
- 免疫機能の変化: 妊娠中は、お腹の赤ちゃんを守るために、ママの免疫機能が通常とは異なる働きをすることがあります。これにより、外部からの刺激に対して過敏に反応しやすくなることも考えられます。
- 体温の上昇: 妊娠中は基礎体温がやや高めになるため、蚊などの虫に刺されやすくなる傾向もあります。
腫れやすいママのための「かゆみSTOP」ケア
1. 「刺されない」ための予防が一番!
- 虫よけ対策を徹底:
- 虫よけ剤の使用: 妊娠中でも使用できる、ディート(濃度10%以下推奨)やイカリジンを主成分とする虫よけ剤を選びましょう。使用前に必ず注意書きを確認し、少量から試してください。直接肌に塗るのを避け、服や帽子にスプレーするのも良い方法です。
- 服装の工夫: 長袖・長ズボン、帽子を着用し、肌の露出をなるべく減らしましょう。薄い色の服は虫が寄りにくいと言われています。
- 網戸の設置と隙間のチェック: 窓や玄関に網戸を設置し、隙間がないか定期的にチェックしましょう。
- 水たまり対策: 蚊はわずかな水たまりでも繁殖します。家の周りの水たまりをなくすよう心がけましょう。
2. 刺されてしまったら「すぐに」対処!
- 冷やす: 刺されたらすぐに、保冷剤や濡らしたタオルで患部を冷やしましょう。かゆみを抑え、腫れを軽減する効果があります。
- 掻かない: 掻いてしまうと、かゆみが悪化したり、皮膚を傷つけて細菌感染を起こしたりする可能性があります。掻きむしらないように注意しましょう。
- 妊娠中でも使用できる薬の選択: 市販の虫刺され薬の中には、ステロイド成分が含まれているものもあります。必ずかかりつけの産婦人科医や薬剤師に相談し、妊娠中でも使用できるか確認してから使いましょう。非ステロイド系の外用薬や、かゆみ止めの成分が少ないものから試すのがおすすめです。
3. 「異変」を感じたらすぐに受診
- ひどい腫れや熱、痛みが続く: 虫刺されの範囲が異常に広い、熱を持っている、痛みが強いなど、症状がひどい場合は、自己判断せずにすぐに産婦人科医や皮膚科を受診しましょう。
- 発熱や倦怠感がある: 虫刺されが原因で感染症にかかる可能性もゼロではありません。体調に異変を感じたら、速やかに医療機関を受診してください。
【ここがポイント!】
産後のママさんへ:産後も、体質が変化したり、慣れない育児で体力が消耗したりすることで、虫刺されがひどく腫れることがあります。赤ちゃんがいると、自分のケアは後回しになりがちですが、かゆみを我慢するとストレスが溜まります。赤ちゃんのお世話で忙しい中でも、ご自身の体を労わる時間を大切にしてください。赤ちゃん用の虫よけ剤や、赤ちゃんにも使えるかゆみ止めなど、家族みんなで使えるアイテムを常備しておくと便利です。もしひどく腫れたり、体調に異変を感じたら、迷わず医療機関を受診してくださいね。
Q&A:妊娠中の虫刺され
- Q1: 妊娠中に使える虫よけスプレーはありますか?
- A1: はい、妊娠中でも使用できる虫よけスプレーはあります。ディート(濃度10%以下推奨)やイカリジンを主成分とするものが一般的です。ただし、使用前には必ず製品の注意書きをよく読み、ご自身の体質に合うか少量から試してください。直接肌に塗るのを避け、衣類や帽子にスプレーするのも良い方法です。
- Q2: 虫に刺されてひどく腫れてしまいました。家でできる応急処置はありますか?
- A2: 刺されたらすぐに、流水で洗い流したり、保冷剤や濡らしたタオルで患部を冷やしたりしましょう。これにより、かゆみを抑え、腫れを軽減する効果があります。掻きむしらないように注意し、市販薬を使う場合は必ず産婦人科医や薬剤師に相談してからにしてください。
- Q3: 妊娠中に虫刺されの薬は使えますか?
- A3: 市販の虫刺され薬の中には、ステロイド成分が含まれているものもあります。妊娠中の使用については、必ずかかりつけの産婦人科医や薬剤師に相談し、指示に従ってください。非ステロイド系の外用薬や、かゆみ止めの成分が少ないものから試すのがおすすめです。
- Q4: 蚊に刺されやすい体質になった気がします。妊娠と関係ありますか?
- A4: はい、関係があると考えられます。妊娠中は、体温がやや高めになる、呼気に二酸化炭素が多く含まれるようになるなどの理由から、蚊に刺されやすくなると言われています。予防対策をしっかり行い、刺されないように工夫しましょう。
- Q5: 産後、赤ちゃんが虫に刺されたらどうすれば良いですか?
- A5: 赤ちゃんが虫に刺されたら、まずは患部を優しく冷やしてあげましょう。掻きむしらないように注意し、清潔に保ってください。市販の赤ちゃん用の虫刺され薬もありますが、生後数ヶ月の赤ちゃんには使用できないものもありますので、必ず小児科医や薬剤師に相談してから使用しましょう。ひどく腫れる、発熱などの症状がある場合は、すぐに小児科を受診してください。
妊娠中の虫刺されは、いつも以上に注意が必要です。早めの予防と、適切な対処で、かゆみのストレスを最小限に抑え、快適なマタニティライフを過ごしてくださいね。
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