バナナはおいしくて食べやすいというだけでなく、妊娠中に必要な栄養素を効率よく補給できる食べ物でもあります。
なので、妊娠中にバナナを食べるのは、栄養補給にとても効果的だと言われています。
そうであれば、「一昔前に流行った朝バナナダイエットをやってみよう!」
そう考える方もいらっしゃると思いますが…ちょっと待ってください!!
確かに妊娠中にバナナを食べるのは凄く良いことなのですが、朝バナナダイエットをやる事は、赤ちゃんにとっては危険が伴う行為なので進めることができません。
それがなぜなのかについては次の段落で詳しく説明します。
・朝バナナダイエットが妊娠中に良くない理由
・未熟児として生まれてくる赤ちゃんのリスク
・バナナ自体は妊娠中のママの強い味方
・では妊娠中のダイエットはどう行えばよいのか?
また、このページの最後の方では、妊娠中の適切なダイエット方法も紹介しているので、もし妊娠中のダイエット方法に迷われている方がいましたら、そちらのほうもぜひチェックしてみてください♪
朝バナナダイエットが妊娠中に良くない理由
朝バナナダイエットと言えば、少し前にテレビで取り上げられたり、多くの芸能人が実践していたりと、とても日本でブームになったダイエット方法ですよね?
そのやり方はとてもシンプルで、朝に食べるバナナの本質では、特に決まっていませんが、1本から2本程度が適量だと言われています。
また、さらに効果を上げるために、バナナと一緒に常温の水を飲み、よく噛んで満腹感を出すようにするのがポイントです。
それだけ行えば、昼ごはんと夜ご飯は好きなものを自由に食べて良いというものです。
ですがこのダイエット方法は簡単に言えば置き換えダイエット方法です。
バナナ自体には、妊娠中に必要な栄養素が豊富に含まれているとは言っても、それで全てを補えるわけではありません。
そのダイエット方法を行うと、朝ご飯にバナナ以外は何も食べないため、栄養素が偏ってしまいます。
それが続いてしまうと、栄養バランスに大きな偏りが出てしまい、おなかの中の赤ちゃんにはあまり良いとは言えません。
置き換えダイエットを行って、もしも妊娠中に必要な栄養素が不足してしまった場合、おなかの中の赤ちゃんは、栄養不足のまま成長していきます。
そうなると未熟児として生まれてくるリスクが高まると言われています。
朝にバナナを食べるとエネルギーになりやすいので、食べること自体はおすすめ
どうしても朝にバナナを食べたいのであれば、他にオリゴ糖をかけたヨーグルトを食べたり、サラダを食べたりしてそのデザートとしてバナナを食べるといったような工夫をされると良いでしょう。
未熟児として生まれてくる赤ちゃんのリスク
未熟児として生まれてきた赤ちゃんは、様々な合併症のリスクがあるだけでなく、体内の臓器が十分に発達していないため、免疫力が通常よりも低い状態にあります。
そのため様々な感染症にかかりやすいというリスクがあるほか、おなかの中で栄養が少ない状態で育ってきた赤ちゃんは、少ない栄養しかないの中でも生きていけるように遺伝子が変更されていきます。
そうなると将来、通常の人と同じような食事をとっているだけでも、メタボになったり高血圧症などの生活習慣病にかかるリスクが一気に高くなるんです。
妊娠中に、朝バナナダイエットのような極端な食事制限ダイエットを行ってしまうと、赤ちゃんが大きくなった将来はこのようなリスクを背負う可能性が上がってしまうんです。
だから妊娠中の朝バナナダイエットは、勧められていないんです。
バナナ自体は妊娠中のママの強い味方
妊娠中の朝バナナダイエットは、先ほど説明した理由からわかるように確かに良くないのですが、バナナを食べるということ自体は妊娠中のママにとってはすごく”良いこと”だという事は忘れないでください。
そこでこれから、妊娠中にバナナを食べることが、具体的にどのようなポジティブな効果をもたらしてくれるのかについて解説していきます。
まずバナナには、妊娠中に必要なビタミンやミネラルが非常にたくさん含まれており、手軽に栄養補給できる果物です。
その中でもバナナに含まれているカリウムは、妊婦さんの妊娠高血圧症候群や、妊娠糖尿病などのリスクを防いで予防してくれる効果があるとも言われています。
それは、バナナに含まれているカリウムが、体内のナトリウムの量を調節してくれて、その時に余分なナトリウムがあったら外へ排出してくれます。
そのおかげで高血圧になるのを防いでくれるというものです。
ちなみに、妊娠中の方が1日に必要とするカリウムの摂取目安は、2,400ミリグラム前後だと言われており、バナナ1本食べることで、320ミリグラム補給することができます。
なので、少し塩分を摂りすぎたという自覚があるときは、白いご飯の代わりにバナナを食べて、コントロールするという工夫は凄く良いですね。
それだけでなく、バナナを使ったバナナジュースがありますよね?
これは特に妊娠初期の時にありがちなつわりに非常に効果的だと言われています。
妊娠中の朝バナナダイエットは良くないとは言っても、先ほどお話したように妊娠中の方にとってバナナは、必要不可欠とも言えるくらい重要な食べ物です。
では妊娠中のダイエットはどう行えば良いのか?
ここでは、『妊娠中のダイエットを健康的に安全に行いたい!』という方に向けて、妊娠中の方が安心してできるダイエット方法を簡単に紹介していきます。
妊娠中ダイエットのポイントは、
・適度な運動
・食事の管理
の2つあるのですが、この2つを特に意識されていない方はぜひチェックしてみて下さい。
妊娠中のダイエットに適度な運動が必要な理由
妊娠中と言えば、おなかの中の赤ちゃんに危険が及ばないように運動は控えるべきだと思っている方も中にはいるのですが、その半分は正解です。
というのも、確かに妊娠中に以前のような激しい運動などをしていると、流産の危険性が一気に高まるため勧められていません。
ですが、全く運動しないというのもよくないことで、ウォーキングやストレッチなどの簡単な運動は、むしろ行った方が良いと言われています。
妊娠中は、日が経つにつれて自然と体を動かすことを控えめにしてしまいがちですが、そうなると1日の消費カロリーが間違いなく減ってきますよね?
そうなると、筋力の低下などの理由から太りやすい体質に変わってしまいます。
そこで、ストレッチやウォーキングなど毎日取り入れることで、それらが改善され、ダイエットに良い効果を与えます。
また、適度な軽い運動は、出産時のお産を楽にするためにも良いと言われています。
1日に30分前後あること、手が空いた時に簡単なストレッチを行うこと、これらを無理のないように毎日続けていきましょう。
妊娠中のダイエットに食事の管理が必要なわけ
妊娠中は自分のことだけでなく、おなかの中の赤ちゃんの栄養状態を考えながらダイエットをしていかなければなりません。
そのため、このページで紹介したような朝バナナダイエットなどの、置き換えダイエットをしてしまうと、おなかの中の赤ちゃんが栄養不足になってしまいます。
そのため、妊娠中は必要な栄養素をバランスよく摂取しながらも、摂取カロリーを抑えながら痩せていく必要があります。
なので、妊娠中の食事の管理の考え方として、野菜や果物中心の食事を意識していくことがポイントになってきます。
もちろん肉なども重要ですが、妊娠中に必要な栄養素は、ほとんどが野菜や果物から摂取できるうえ、肉系の食べ物よりもそれらの方がカロリーを抑えるにはとても効果的です。
そのため、野菜や果物中心に食生活を改善し、なおかつ食べ過ぎないことを意識していきましょう。