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健康

妊娠中の妊婦さんは尿蛋白に注意!予防法や対処を知ろう

尿蛋白って難しい漢字ですよね。これで「にょうたんぱく」と読むんですから。
さて、このページでは妊娠中の尿蛋白について特集していきます。

妊娠中に特に気をつけたい尿蛋白は予防法やなってしまった時の対処が重要!

妊婦健診などで話題になりやすい尿蛋白はいくらお医者さんに説明されても不安に感じます。
また尿蛋白が出ないようにする注意点や、出てしまった時の対処法なども合わせてみていきたいと思います。
残尿感を感じる

尿蛋白ってどんなもので何が原因?

言葉や概念としてなんとなく知ってはいるけど、詳しくはどういった症状なのかわからないという方が多い尿蛋白。まずはわかりやすく解説してみます。
尿蛋白というのは、尿の中にタンパク質が混ざってしまっている状態をいいます。タンパク質というのはもちろん栄養素としてのタンパク質です。
通常、尿というのは腎臓で血液をろ過して体に戻すのですが、その中にある老廃物が尿として排出されます。ここでタンパク質というのは腎臓にいくと血液に戻されて、尿に混ざることはないんですね。
学生時代でも尿検査で引っかかったという方もおられるかもしれませんが、そういった場合は病気の可能性よりも、尿を採取する前に運動したり、体を動かしたということが多くあるんですが、妊娠中の妊婦さんはこの尿蛋白が出やすい状態にあるんです。
尿蛋白は妊婦健診の際の検査で見つかることが多く、病気の早期発見のためにも必要な検査なのですが、自分に尿蛋白が出てしまうと不安になってしまいますよね。

妊婦さんの尿蛋白の原因

妊婦さんが尿蛋白が出やすいと言ったのですが、どんな理由で出るようになるのでしょうか。

  • 腎臓の負担増によるもの
  • 運動不足や体重の増加
  • 水分不足によるもの

この3つが妊婦さんの尿蛋白の代表的な原因としてあげられると思います。
3つを代表的なものとしてあげたのですが、これらすべてが妊娠中であるということと密接に関係しあっているんです。

腎臓の負担増によるもの

妊娠中の妊婦さんの尿蛋白の原因として一番多いのがこの腎臓の負担増によるものです。妊婦さんはお腹の中の赤ちゃんの血液なども妊婦さんの腎臓でろ過するため、自分の分と赤ちゃんの分の二人分の血液をきれいにしているんです。そのため老廃物を処理するのも二人分。
そのためタンパク質の処理が追いつかず尿の中にタンパク質が混ざり、尿蛋白として表れるんです。

運動不足や体重の増加

妊婦さんは産婦人科でも適度な運動が推奨されているのですが、実際は体の変化やホルモンバランスの変化によって、疲労や変化への戸惑いなどで運動不足になりがちです。
運動不足や体重の増加も腎機能の低下を招くので尿蛋白が出やすい状態になるんです。
運動不足は血液の循環を滞りやすい状態になり、体重増加も血液量の増加によって腎臓への負担を与えます。

水分不足によるもの

妊娠中はむくみやすくなっていて、水分補給をあまりしていないとむくみなどもより加速してしまいます。老廃物などが血中濃度が高くなることで尿蛋白が出やすくなります。
妊娠初期のつわりなども水分不足を招きやすく、適度な水分を取るように心がけていきましょう。

水分不足を防止する

妊娠中の尿蛋白は胎児への影響は?

妊婦健診で尿蛋白を調べるのは腎臓炎や腎盂炎などによってもタンパク質は検出されるので、そういった病気のリスクをいち早く調べるために行うものです。
では尿蛋白が出てしまう場合、お腹の中の赤ちゃんへの影響はどういったものがあるのでしょうか。

  • 妊娠糖尿病
  • 妊娠高血圧症候群
  • 尿路感染症

胎児への尿蛋白の影響を考える場合、代表的なものとしてこの3つがあげられます。

妊娠糖尿病

妊娠中に気をつけなくてはならない症状の一つである妊娠糖尿病は、尿蛋白が関係することもあるんです。
妊娠糖尿病になると羊水過多になったり、胎盤早期剥離や妊娠高血圧症候群へと発展することがあるので注意が必要です。

妊娠高血圧症候群

妊娠高血圧症候群も妊娠糖尿病も腎臓に負担がかかることで尿蛋白が出ることがあるんです。
妊婦さん自身だけだはなく胎児への影響もあるので妊娠中にもっとも注意しなければならない病気の一つではないでしょうか。
血管障害や臓器障害が引き起こされ、難産や場合によっては中絶にもつながるケースも考えられる危険な病気です。

尿路感染症

尿路感染症は尿道炎や腎盂炎といった腎臓関係の症状を引き起こすことになり、やはり尿蛋白がでるようになります。
妊娠中というのは妊婦さんの免疫が低下するので、こういった症状にかかりやすくなるため、妊婦健診はとても大事なんですね。

尿蛋白の予防はどうするの?

このように尿蛋白は危険な病気を早く発見するのに
では尿蛋白を予防するためにできることはどういったものがあるのでしょうか。

  • 正しい生活習慣
  • 過剰な塩分に注意する
  • 適度なカロリーを意識する
  • 水分補給の重要性

正しい生活習慣

正しい生活習慣は尿蛋白だけではなく妊娠中は産婦人科に行くたびに注意されるくらい大事だと言われているのですが、適度な睡眠、運動、食事そういったものすべてが腎機能を正常に動かすことにもつながります。
腎機能の正常化は当たり前だけど、健康的な生活が大事なんですね。
そのうえでストレスや睡眠不足などにも気を付けていきましょう。

過剰な塩分に注意する

塩分をとりすぎるとむくみなどにもつながるし、腎臓の負担にもなるので、尿蛋白の予防にも塩分を控えるということはとても大事なんです。

減塩の和食

適度なカロリーを意識する

腎機能の低下は肥満や高血圧によっても引き起こります。
その結果尿蛋白が出ることにもつながるので注意がいるんですね。
これらは急激な体重の増加に気をつけなくてはならない妊娠中の妊婦さんには、食事などのカロリー管理によって未然に予防することができるので意識してもらいたいものになります。

水分補給の重要性

妊婦さんのむくみや冷えなどの対策としても水分をしっかりと補給することが大事です。これは尿蛋白に関しても同様に言え、水分不足が腎機能の低下を招くので、適度な運動と一緒に水分もしっかりと補給するようにしましょう。

尿たんぱくが出てしまった場合の対処法

ここまでは予防法と尿蛋白が出る前に何とかしようという視点で見ていきましたが、尿蛋白が出てしまった場合はどうしたらいいのでしょうか。
妊婦さんの尿蛋白はほとんどが妊婦健診などで判明すると思います。まずはお医者様のアドバイスをしっかりと聞いてください。時には入院が必要になったりもしますが、自分だけではなくお腹の中の胎児の命にもかかわる場合があるので医師の指示にはしっかりと従っていきましょう。

産婦人科医

そういったお薬や入院などのお医者さん側で対処する以外にできることはどういったものがあるでしょうか。

生活習慣の改善

予防にも書いているのですが、やはり生活習慣の改善は尿蛋白が出てしまった場合にも重要になります。
その中でも特に食生活を見直すことが重要になります。
塩分やカロリー、水分量など食事でできることもあります。

運動不足の解消

妊娠することで多くの方が運動不足を指摘されるのですが、確かに身重によっての身体を動かすことが難しい状態でも少しでもできる運動やエクササイズ、ヨガなど取り入れることは尿蛋白の対処のみだけではなく、安全な出産にもつながります。

カリウムの摂取

先程の生活習慣、特に食生活の部分でも軽く触れたのですが、塩分は尿蛋白が出てしまった場合、特に気をつけねばなりません。
カリウムというのは体の中で塩分を排出する働きをするので、どうしても食生活の中で塩分をとりすぎるような場合は、カリウムを摂取して腎機能の低下を防ぐことが必要になるんですね。
なお、カリウムはサプリなどでも摂取できるのですが、キュウリやばなな、海藻類など食材からも多く含んでいるものを選んで食べることも大事になります。

ストレスや睡眠不足の解消

妊娠中は不安やストレス、睡眠不足など自律神経に関わる部分も悩みにつながりやすく、体の不調にまでつながるっこともあるので、お昼寝や必要な場合の休息も大事にしてあげてください。

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